ラツィオSDが語る鎌田大地と契約延長交渉が決裂した真相…幹部が怒りを露わにするワケは? | セリエA
ラツィオ幹部が激怒したワケ
ラツィオSDは、昨夏の交渉において、当時の指揮官の要望を満たすために鎌田側に譲歩し、財政的な面でも決して出し惜しみはしていなかったことを強調しつつ、1年前に結んだ契約の詳細を明かした。ファビアーニSDは、延長OPの期限が迫る中、鎌田の代理人らから1年前の約束を逸脱した条件を提案されたことを“ゆすり”と受け取り、交渉決裂に至ったことを説明。怒りを露わにしながら経緯を振り返った。 「選手本人と代理人らは、1年契約に選手側のみが行使可能な3年間の延長OPの条件を希望していた。ダイチを獲得して監督を満足させるために、われわれはこの取引を行って、彼をラツィオへ連れてきた。それも(仲介)手数料が200万ユーロ(約3.4億円)、年俸が300万ユーロ(約5.1億円)と決して安くなかった。われわれが経済的な面で出し惜しみをしたわけではないことは、みなさんもお分かりだろう」 「そして昨日、すなわち5月30日に、カマダ側が権利を持つ3年間の延長OPの条項が期限を迎えた。そこでわれわれは、予測しない事態に直面した。もし彼が延長を望まないのならば、心配せずに退団してくれて構わなかった。そういう約束だったからね」 「ところが代理人らがやって来て、1年前と同じ取引を行うよう求めたんだ。つまり、また1年間の契約で、再び彼に有利な一方的な延長OPの条項を付帯させるということだ。われわれは非常に無礼な行為に直面したよ」 「私はゆすりのような行為を許すタイプではない。そこで私は穏やかに『こんな“ゆすり”のような話は、議論することすら関心がない』と伝えた。なぜなら、言った通りにしないのなら、退団するという話だからね。心配せずに退団すれば良い話だ」 「それからクラブというものは、選手を資産化しなければならない。ところが私が直面した状況というのは、シーズンを終えて、彼は延長せずに100ユーロで退団する。もし(契約を延長して)レアル・マドリードやバルセロナといったクラブが交渉を望んだとしたら、私は収益を上げることができる。それが私にはできない」
【関連記事】
- ●鎌田大地の変貌ぶりに伊解説陣も驚き「構想外だった彼にどんな取り組みを?」ラツィオ監督に直撃!その答えは絶賛の嵐に…
- ●「カマダに満足していたのにプレーさせなかった」会長が鎌田大地らを獲得した昨夏の補強に不満漏らすラツィオ前監督に苦言
- ●鎌田大地がインテル戦で決めたゴラッソを伊解説陣も大絶賛!「カマダが輝いた!彼のポジショニングは守備陣にとって最も難しい。日本人選手を褒めるべき」
- ●ラツィオ鎌田大地はなぜ王者インテル相手にトップ下で先発?伊解説陣がビッグマッチを徹底解説!イタリアの人気司会者は賛辞を列挙
- ●鎌田大地が新体制で躍動した理由は?元ラツィオ監督の説明にOBが反論「プラティニの話には賛同できない。トゥドルの方が…」