「ほんと前の選手と後ろの選手のおかげです」と話す北津留翼

　玉野競輪のナイター「第49回桃太郎杯争奪戦(FI)」は3日、初日を開催。12Rの特選競走で500勝を達成した北津留翼(39歳・福岡=90期)に話を聞いた。(アオケイ・長谷川記者) 　人気を集めた初日特選は道中絡まれる苦しい展開になったが、しっかり番手を守って直線一気の快勝劇。取手のウィナーズカップの脇本雄太みたいな勝ち方で、メモリアルの500勝を達成した。 「ほんと前の選手と後ろの選手のおかげです。番手のレースは不慣れで不安要素だらけでしたけど、最善を尽くそうと頑張った結果、何とか勝つことができました。僕自身、数字に対するこだわりはそこまでないんですけど、やっぱり500も勝てたというのは素直に嬉しいですね。この嬉しさをバネに明日からまた頑張っていこうと思います」 　そして最後に、集まった記者団から浅井康太より一足先に達成したことを伝えられると、「え、浅井さん、まだされてなかったんですか!?」と、なんとも北津留らしい、ナチュラルな返しに周囲は皆大爆笑。もちろんこの男に悪意は全くなく、「浅井さんならとっくに達成してると思って…。やっぱり上のステージにずっといる人は大変ですよね。（浅井は499勝でリーチの状態だが）同じ500でも自分とは条件が全然違うし尊敬します」と偉大な同期に敬意を表して北津留劇場は幕を閉じた。