EXILE TETSUYA、念願だった焙煎所併設のコーヒーショップを豪徳寺にオープン 「スターを生み出す店」〈インタビュー〉
念願だった自家焙煎
念願の焙煎機の前では笑顔が何倍にもなる。自前の焙煎所を持つのは長年の夢だったという。 「コーヒーに携わるんだったら責任を持ってそういうところまで突き詰めてやらないとダメだよねって、アメコを始める前にHIRO さんたちと話していました。芸能人が片手間で趣味でやってるんでしょう?ってナメられたくない、コーヒー業界の方にもしっかりやってるねと思われたいという思いも、最初はありましたね(笑)」 アメコが誕生して7月11日でちょうど9周年。コロナ禍の苦境を乗り越え、10年目のスタートを焙煎機と一緒に切ることにした。 「焙煎は難しいものですから、自家焙煎は人が育たないと無理だろうとも思っていました。他から焙煎士を雇う選択肢もありましたが、僕はアメコというブランドのストーリーや想いをちゃんと汲んだ人材をイチから育てたかったんです」 その状況が整った。アメコには今、ひとりの焙煎士がいて、豪徳寺店で使用するほぼすべての豆を焼く。今後は他店で使うものも焼いていく予定だという。 「何年前になるのかな、アルバイトとして入ってきてくれて、コーヒーをイチから勉強してくれたんです。飲んでくださいって彼女が最初に淹れてくれたコーヒーは……正直あまり美味しくなかったです(笑)。お店で提供するものですから、感想と改善するためにはどうしたらいいのかを伝えたんですが、彼女はそれがすごく悔しかったらしくて。そこからすごく勉強して、商品開発を担当するまでになりました。そのなかで、焙煎士になるという夢も持ってくれて。ここで働きながらうまく時間を使って2年半ぐらい修行に行ってました。焙煎所のある店舗ができたのは、このことが大きかった。彼女はアメコで働いたことでまた新しい夢ができた。それってすごくうれしいことです。僕の夢が広がって仲間が集い、その中でその子たちの夢もあふれてきて、その子たちの夢も自分の夢になっていく。アメコに限らず、EXPG(LDH JAPANのダンススクール)も、EXILEもそうだけど、誰かの夢が自分の夢になっていくのって、すごい作用ですよ」 豪徳寺店は「スターを生み出す店」だとTETSUYAは言う。 「自分たちで焼いて、コーヒーを淹れ、提供する。アメコの味と教育・オペレーション全てを学ぶのには最適なサイズ。ここでアメコを学んだスタッフが中目黒とか大阪とか他の店舗に散らばっていく。そういう意味で、アメコのなかでも重要な店になっていきます。ここはスターを生み出す店です」