重賞初制覇を目指すダノンマッキンリー(昨年9月撮影、ユーザー提供：おうどんさん)

　連敗中の2億円馬が巻き返しなるか。超良血のダノンマッキンリー(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)が、ファルコンステークス(3歳・GIII・芝1400m)で重賞初制覇を狙う。 【写真】ダノンマッキンリーこれまでの軌跡 　ダノンマッキンリーは父モーリス、母ホームカミングクイーン、母の父Holy Roman Emperorの血統。母は12年の英1000ギニーの勝ち馬。伯父のDylan Thomasは07年の凱旋門賞やキングジョージVI世＆クイーンエリザベスSなど、G1・6勝の歴史的名馬。また、伯母のQueen's Logicは01年のチェヴァリーパークSを制している。この血統が評価されて、一昨年のセレクトセール1歳では2億2000万円(税抜)の高値で取引された。 　ここまで4戦2勝。昨年9月の新馬(阪神芝1400m)は番手から悠々の押し切り。続く秋明菊賞では一転して中団後ろからの競馬となったが、楽々と差し切ってデビュー2連勝を決めた。しかしながら、その後は朝日杯FSが8着、クロッカスSが5着と2連敗。デビュー当初からの課題だった行きたがる癖がより強くなっている印象だ。 　春の大舞台に向けて、もう取りこぼすことはできない。初騎乗となる北村友一騎手も追い切りに騎乗。コンタクトを重ねて、手の内に入れることに努めている。今度こそは良血らしい走りで、初のタイトル獲得といきたい。