河辺愛菜 SP前の接触、転倒 右肘付近痛め「スケート人生で一番焦った」 立て直したフリーに「すごい安心」
◆フィギュアスケート ▽世界選手権代表選考会 全日本選手権 最終日(22日、大阪・東和薬品ラクタブドーム) 女子フリーが行われ、ショートプログラム14位から出た22年北京五輪代表の河辺愛菜(中京大)は、127・98点。合計190・23点だった。20日のSP前の6分間練習中に他選手と接触、転倒し右肘付近を痛めたが、フリーでは納得の演技。「練習してきた最低限の演技をしたいという思いがすごくあったので。気持ちが途切れず滑り切れて、すごく安心した」と笑顔で振り返った。 現在も違和感があるとしつつ、午前の公式練習から好調をキープ。21日の男子フリーを観戦し、SP14位から3位になった壷井達也(シスメックス)に刺激。「諦めたらだめだと。出し切らないと後悔する」と、気持ちを切り替えた。フリーで目標の130点にはわずかに及ばなかったが「近い点数を出せて、まだまだ上の点数を目指せると収穫になった」と、うなずいた。 棄権の危機を乗り越え、笑顔で終えた全日本。「今までのスケート人生で一番焦った、気持ちが動揺することはなかった」としつつ「それを乗り越えられたというのは、何があっても大丈夫だという自信にもなった」と語った。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪前年となる来年だが「ここで学んだことをいかせる。五輪シーズン直前でこの経験ができたことは、よかったと思う」と、前向きに総括した。
報知新聞社