トレバー・バウアー（３月撮影）

　昨季終了後にＤｅＮＡから自由契約になり、今季はメキシコリーグでプレーしているトレバー・バウアー投手が９日（日本時間１０日）、自身のＸを更新。２１年に所属したドジャースがエース右腕、グラスノーの負傷者リスト入りを発表したタイミングで「もし彼らが必要とするなら僕はリーグ最低保証年俸で投げます」と、メジャー復帰の準備ができていることをアピールした。 　バウアーはレッズ時代の２０年にサイ・ヤング賞を受賞し、同年オフにドジャースと３年１億２００万ドル（約１６３億円）で合意。移籍１年目の２１年は１７登板、８勝５敗、防御率２・５９の好成績を残していたが、性的暴行疑惑で制限リスト。昨年１月に自由契約となった。 　昨季開幕前にＤｅＮＡと１年契約で合意し、１９登板、１０勝４敗、防御率２・７６をマーク。再契約の意思を示す一方でＳＮＳや米メディアを通じてメジャー復帰願望を訴え、３月にメキシカンリーグのレッドデビルズと契約を結んだ。メキシコではここまで１３登板で１０勝０敗、防御率１・７８．８１イニングを投げて１１７奪三振と“無双”している。 　ドジャースはこの日、エースのグラスノーが腰の張りのため、１５日間の負傷者リストに入ったと発表。今季登板した先発陣では山本、ビューラーに続いて３人目の離脱となる。追い打ちをかけるように、この日のフィリーズ戦で先発のミラーが４回９失点ＫＯされ、右肩痛から復帰後の４登板は防御率９・３３。ベテラン左腕のパクストンも６月以降、６登板の防御率５・９７と精彩を欠いており、先発陣は危機的状況に陥っている。 　バウアーがこの日、Ｘを更新したのはグラスノーＩＬ入り発表から約３時間後のこと。元サイ・ヤング賞右腕の心からの訴えはドジャースのフロント陣の心に響くのか。