福島県会津産コシヒカリが好評 米サンフランシスコで試食販売
米国サンフランシスコで22、23の両日、会津産コシヒカリの試食販売が行われ、好評を得た。ライスコンサルタントの田牧一郎さん(福島県郡山市出身)が実施し、北カリフォルニアの県人会の北加福島日系人会が協力した。関係者は販路拡大に期待を高めている。 田牧さんは2月から会津産コシヒカリを米国に輸出しており、現在は2キロ入りの米がアマゾンの通販ショップで販売されている。サンフランシスコ・ベイエリアの日系・アジア系スーパーでは秋田、山形、岩手、新潟などの米は比較的多く扱われているが、福島県産は販売されていなかったことから、田牧さんが販路開拓を目指し取り組んでいる。 試食販売はサンフランシスコの日本街の日系スーパーで行った。比較のため、炊きたてのご飯と冷ましたご飯を買い物客に提供。「とてもおいしい」「冷めてもなめらかで、つや感もある」との声が寄せられた。「息子が、会津産コシヒカリはとてもおいしかったと言うので、購入する」と話す親子もいるなど、今後の販売に期待が持てる反応だった。北加福島日系人会の会員や友人らも来店し、購入の輪を広げている。スーパーの店主は想像以上の売れ行きに驚き、喜んでいた。
同会のワペンスキー英子会長(郡山市出身)、ゲレロ智子さん(いわき市出身)・綾佑さん親子さんらが試食販売に協力し、22日には在サンフランシスコ総領事館の食産業担当の小林聡領事も訪れて協力した。 シアトル、ニューヨーク、ハワイの県人会も会津産コシヒカリのPRに協力している。ワペンスキー会長が福島民報社に伝えた。