倉田真由美さん、叶井俊太郎さんの死を回顧「家で夫を看取るという選択の方がいいですよとは言えない」
漫画家の倉田真由美さんが14日放送のNHK Eテレ「ハートネットTV」(火曜・午後8時)に出演。今年2月にすい臓がんのため亡くなった夫で映画プロデューサーの叶井俊太郎さん(享年56)への思いを明かした。 番組の収録日は叶井さんの死から2か月後。亡き夫の写真、メール、日記、内緒で録音した電話での会話などを毎日、見たり聞いたりしているという倉田さんは「3回目の余命宣告…。それまでの2回の余命宣告は無事越えられて、23年いっぱいじゃないかと言われたのに、無事、お正月を迎えられて。最後の方になると、とんでもないスピードでいろんなことができなくなるんですよ」と夫の最後の日々を回顧。 その上で「もっと、もっと自分で何もできなくなって最後を迎えるかと思ったけど、そういう意味では私の中では亡くなり方が急でした。端から見たら、末期がんだし、いつ亡くなってもおかしくない状態ではありましたけど、シャワー浴びれたし、お昼ご飯もあれ食べたいと言って、チキンをリクエストされて…。だから、急だった」と話すと、「とても濃密な時間を過ごしたことで、彼との絆っていうのは深まったと思うけれど…。濃密で素敵(すてき)だし、忘れられない時間だけど、とっても重くはあるから。もう一度、過去に戻っても私は家で夫を看取るという選択をするけれども、皆さんにその方がいいですよとは言えないです。とっても重いものだから」と続けた。
報知新聞社