聴覚支援学校の児童ら対象に手話を使った「交通安全教室」大阪府警
1月22日、堺市北区にある「大阪府立堺聴覚支援学校」で行われたのは、「手話」を使った交通安全教室です。
教室には聴覚障がいのある児童ら29人が参加し、北堺警察署の警察官が学校の先生の手話を通じて、安全な道路の渡り方や自転車に乗る時の交通ルールを説明しました。 今回の交通安全教室の背景には、2018年2月に大阪市生野区で起きた“ある事故”があります。この事故では、下校途中だった聴覚支援学校の子どもの列に重機が突っ込み、当時11歳だった井出安優香さんが死亡、4人が重軽傷を負いました。 この学校では、聴覚障がいのある子どもは近づいてきた車に気づきにくいなどの特性があることから、日頃から児童らに交通安全への注意を呼びかけているといいます。 (大阪府立堺聴覚支援学校・吉田伸哉校長) 「本校の子供たちは耳が聞こえない、または聞こえにくいので、周りの車の近づいてくる音とかそういったことが気付きにくいっていうところが本人たちが一番自覚をしないといけないのでそのことをひとつ注意することと。外で歩くときは周りをよく見て歩くことを日常的に話をしています」 参加した児童たちは、みな真剣に授業に見入って、「歩き方、自転車の乗り方を勉強しました」などと話していました。 警察は今後も、こうした聴覚障がいのある子どもたちへの交通安全啓発を続けたいとしています。