決勝ゴールを挙げたトゥーレ (C)Getty Images

現地時間22日、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）はリーグフェーズの第3節が行われ、チェイス・アンリの所属するシュトゥットガルトは敵地アリアンツ・スタジアムでユヴェントスと対戦した。 CL開幕から連勝スタートを切ったユヴェントスに対し、2試合を終えていまだ勝利のないシュトゥットガルト。0-4の完敗を喫した直近の国内リーグ、バイエルン戦から2人の選手を入れ替え、ミロとミッテルシュテットが先発起用され、アンリはバイエルン戦に続きベンチからのスタートとなった。 立ち上がりから攻勢に出たのはシュトゥットガルト。3分、右サイドを突破したヴァグノマンの折り返しを、ゴール前に走り込んだミッテルシュテットがダイレクトで狙うも力なくGKの正面。4分にも高い位置でボールを奪ってウンダフが狙うも、これはカルルにブロックされゴール左へと外れる。 ボール保持で上回り、試合のペースを握るシュトゥットガルトは29分、ミロのパスをエリア内右に流れて受けたデミロヴィッチのダイレクトシュートが右のポストを直撃。41分にはスティラーの左足アウトサイドを使った浮き球パスに抜け出したウンダフがエリア内左から頭で合わせるが、これはGKペリンがゴール上へと搔き出した。 主導権を握り、チャンスを作りながらも無得点に終わったシュトゥットガルトは後半も立ち上がりからユヴェントスゴールに迫る。48分、ロングパスを前線で受けたウンダフが、バウンドしたボールを上手くボレーで捉えると、これがゴール右へと決まった。しかし、VARの結果、トラップした際に腕に当たっていたとして、ハンドによりノーゴールとなった。 流れを変えたいユヴェントスは55分、マッケニー、コンセイソン、サボーナに代えてロカテッリ、ウェア、カンビアソを投入するが、依然としてシュトゥットガルトの攻勢が続く。 61分、高い位置でボールを奪ったレヴェリングの左からの折り返しを、ゴール前のデミロヴィッチが合わせるもGKペリンが触ってゴール上へ。62分には右サイドからカットインしたミロの左足シュートはまたしてもGKペリンが防いだ。 62分にデミロヴィッチに代えてトゥーレを投入したシュトゥットガルトに対し、ユヴェントスはヴラホヴィッチに代えてアジッチを投入。徐々にユヴェントスが盛り返す展開の中、シュトゥットガルトは75分にウンダフを下げてリーダーを投入する。 81分、セットプレーからエリア内右のシャボーが頭で折り返し、ゴール前のルオーが飛び込むもダニーロと接触し押し込めず。するとVARとオン・フィールド・レビューの結果、ダニーロにルオーが蹴られる格好となっており、シュトゥットガルトにPKが与えられ、ダニーロは2枚目のイエローカードを受けて退場。シュトゥットガルトにとっては先制の絶好機となったが、ミロのキックはゴール左でGKペリンがはじき出した。 PKを失敗し、このままスコアレスドローかと思われたアディショナルタイム。ペナルティーエリア手前でボールを受けたトゥーレがミロとのワンツーでエリア内に侵入。ファーストタッチでユヴェントスの最終ラインを突破し、そのまま豪快にネットを揺らして長かった均衡を破った。 残り少ない時間で10人のユヴェントスがシュトゥットガルトからゴールを奪い返すことは叶わず。終了間際にはアンリを投入し逃げ切ったシュトゥットガルトが、今季CL初勝利を手にした。 ■試合結果 ユヴェントス 0-1 シュトゥットガルト ■得点者 シュトゥットガルト：トゥーレ（90+2分）