「ここまでの長考は見たことがない」渡辺明九段が大長考の43手目を封じる 藤井聡太王位との注目の第4局はほぼ互角のまま2日目へ/将棋・王位戦七番勝負
将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、22)に渡辺明九段(40)が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負は8月19日、佐賀県唐津市の「洋々閣」で第4局1日目の対局を行い、渡辺九段が43手目を封じて指し掛けとした。あす20日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。 【映像】どっちを選ぶ!?藤井王位の穴子丼と渡辺九段の海鮮丼 防衛5連覇で“永世王位”獲得を目指す藤井王位に、タイトル奪取を狙う渡辺九段が挑戦する注目の七番勝負。シリーズ成績は藤井王位の2勝、渡辺九段の1勝で推移している。佐賀県唐津市を舞台に争われている第4局は、渡辺九段の先手で「矢倉」の出だしに。対する藤井王位は、急戦含みの進行から飛車を5筋に移動させ矢倉中飛車に構えた。前例がある将棋だが、藤井王位から別の道を選び未知の局面へ。先手の攻め対後手の受けの形で、じりじりとした戦いへと進行した。 1日目午後には、藤井王位が先手陣へ踏み込みを見せたところで渡辺九段の指し手が止まり、大長考に沈んだ。持ち時間8時間のうち2時間以上を投じており、ABEMAで解説を務めた飯島栄治八段(44)は「渡辺九段のここまでの長考は見たことがない」とコメント。さらに、「次の一手は決まっているものの、さらにその先のパズルのピースのひとつが埋まっていないということなんでしょうね」と加えていた。 午後6時、立会人の中田功八段(57)が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の渡辺九段はすぐに封じる意思を示して指し掛けとした。封じ手の考慮時間は2時間37分。第4局2日目は、20日午前9時頃に再開が予定されている。 【封じ手時点での残り持ち時間】 ▲渡辺明九段 3時間12分(消費4時間48分) △藤井聡太王位 5時間15分(消費2時間45分) (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部