小泉進次郎「とにかく女性を出せ」元グラドル・森下千里を比例東北で2位優遇の衝撃…知名度利用の思惑も
グラビアアイドルやレースクイーンとして活躍した森下千里が、自民党比例代表東北ブロックの名簿順位2位に記載された。 【写真あり】滝クリのそばでベビーカーを押す小泉進次郎 1位は江渡聡徳元防衛相で、比例単独立候補の新人で比例区優遇を受けるのは、全国で森下だけという。東北ブロックの定数は12で、裏金問題の逆風のさなかの総選挙ではあるが、「森下の当選はほぼ確実になった」と大手紙政治部デスクは語る。 「選対委員長になった小泉進次郎さんが、委員長として独自色を出したのが、女性候補者の擁立でした。『女性候補をとにかく出せ』という方針を取り、裏金議員の重複立候補を見送ったこともあり、全国の県連で女性の地方議員の擁立が検討されました。ただ急な指示だったため、全面的に実現するのは難しかったようです。 そんな中でも森下さんを“厚遇する”という方針は、小泉さん肝入りです。森下さんは知名度が高く、前回の落選以後、選挙区の石巻市から離れずに、地元活動を欠かさなかったことが評価されました。とはいえ、防衛族の大物議員である江渡さんに続く2位には驚きましたよ」 森下の名簿順位が報じられた直後から、X上には賛否が溢れた。 《ゴルフ・ホステスの森下千里当選するやんけ》 《ここに、アイドル好きなゲルの強い意志を感じる》 といったツッコミもあがれば、 《地道な辻立ち活動が認められた。おめでとうございます》 《森下千里さん、私も応援しています。彼女が当選すれば、メディアも注目するし、被災地にも光を当ててくれる」 と、彼女への評価や期待の声も出ている。 前回の2021年の総選挙では宮城5区から自民党公認で立候補した森下だが、立憲民主党の安住淳元財務相に敗れ、比例復活もならなかった。宮城県の選挙区は、今回の“10増10減”のなかで減区対象になっており、主に4区が5区と6区に吸収される。森下は新4区での公認を目指したが、今年3月に同区の公認候補は伊藤信太郎環境相に決まった。 先の記者が続ける。 「公認候補になった伊藤さんの腕をとって二人三脚で辻立ちする姿は、地元では大好評のようです。前回落選したとはいえ、森下さんの人気は絶大ですから。東京育ちで海外生活も長かった伊藤さんは、むしろ、森下さんの貢献によって地元に浸透したとさえ言われています。森下さんの力を借りなければ、当選は危ういでしょう。東北地方は自民党の地盤が近年最も弱まった地域とされ、森下さんの比例優遇は東北各県の小選挙区候補者の応援に入ってもらうためだと思われますね。 こうした戦略も、進次郎さんの指示といえるでしょう」 この戦略が吉と出るか凶と出るか……。