『新世紀ロマンティクス』© 2024 X stream Pictures All rights reserved

　ジャ・ジャンクーが監督を務めた最新作『Caught by the Tides（英題）』が『新世紀ロマンティクス』の邦題で2025年5月9日より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決定した。 【写真】2001年と2006年のチャオ・タオの姿が　『新世紀ロマンティクス』場面写真 　本作は、『長江哀歌（エレジー）』でヴェネチア国際映画祭の最高賞である金獅子賞、『罪の手ざわり』でカンヌ国際映画祭脚本賞を獲得したジャ・ジャンクー監督の最新作。過去作『青の稲妻』『長江哀歌』『帰れない二人』などの本編映像とともに未使用映像やドキュメンタリー映像を駆使し、ドキュメンタリーとフィクションを融合させて、劇的な変化を遂げる街の景色の中、ひとりの女がたどる人生の変遷を描いた。 　2001年、中国北部の大同。モデルのチャオ（チャオ・タオ）と恋人のビンは怖いもの知らずに青春を謳歌していた。しかし、炭鉱産業で築かれた大同の繁栄は失われつつあった。ある日、ビンは一旗揚げるために大同を去る。2006年、チャオはビンを探して長江・奉節を訪れる。2022年コロナ禍、潮の流れはふたりを大同に連れ戻すが、街はすっかり様変わりしていた。 　主人公チャオを演じるのは監督の妻でもあるミューズ、チャオ・タオ。本作で長編作品8作目のタッグとなる。本編では、実際に24歳、29歳、45歳だったチャオ・タオの姿とともに、その時々の人々と、急激に変化していく街の景色が映し出されていく。 　あわせて公開された場面写真には、大同でバスの中で視線をはずしているチャオとビン、奉節でビンを探して雨宿りをしているチャオ、大同に戻りスーパーマーケットで接客をするロボットとやり取りするチャオと、2001年、2006年、2022年の2人が捉えられている。 　なお、本作は11月23日より開幕する『TOKYO FILMeX』でオープニング上映される。