【バレー】アランマーレ・北原勉監督「真の夢をお届けできるチームに」、有村涼美「迫田さおりさんのようなバックアタックを打ちたい」 Ⅴ1女子
●北原勉監督 選手の気持ちも代弁して「まあ悔しいな」と。 第1セットは相手の対策も含め自分たちがやりたいことが上手く機能しました。 第2セットはディフェンスラインは機能していたのですが、オフェンスのところで自責点が出てしまいました。 第3セットで修正をしたかったのですが、なかなかアジャストができませんでした。ただ、最後の最後にリリーフサーバーから良い流れを作って最後まで諦めない姿勢で終わることができました。第4セットはスタートからその良い流れで入ることができたと思います。 第5セット、V1で初のフルセットになって、どうしても勝ちを意識してしまったと思います。 選手たちは頑張ってくれました。ひとつずつ着実に課題をクリアして、その結果フルセットに持ち込んだと思います。成長を感じた試合でした。 ーーお互いサーブで攻め合ったと思います。サーブはアランマーレの代名詞。V1での手ごたえは? 北原:今回はKUROBEさんのサーブに押し切られた感はありますね。 サーブに関しては、私たちも本当にいろいろな種類のサーブを打つ練習をしています。もう少し緩急をつけて多くの種類を打てたらまた展開は違ったのかなと感じています。 ーーV1昇格後も実績のある外国籍選手や、日本代表クラスの補強をせずに戦っています。現在のメンバーに求めていることは? 北原:真の夢をお届けするチームになりたい、そのことをメンバーに共有しています。 真の夢には2つの道があると思っています。 世界で活躍するプレーヤーとか日本でも代表の選手。高いし、パワーもすごい選手をチームに揃えることも夢のひとつだと思います。 でも、それは今、バレーボールをやってる子どもたちの多くには遠い世界です。 でも、我々は身長も160センチ台だったり、ミドルでも70センチ台だったり、そういう面で全国のプレーヤーが親近感を持てるチームなんじゃないかなと思います。 そういった選手たちの集団が組織力で勝つところをお見せできれば…それが真の夢のお届けにもなるのではないかなと思っています。 「私も頑張ったらあの舞台に行けるかもしれない」 実際、うちのキャプテンも中学校で全国に出たことはないですし、大学でもレギュラーというわけではなかった。他の選手たちも華やかな経歴があるわけではない。 高校でもベンチを温めていたり、そんな選手でも努力して頑張っていけばこの舞台に立てる。最高峰の場所でみんなと勝利を分かち合うことができるというところをお見せしたいですね。 「組織力ではどこもにも負けない」。今のメンバーとはそんな真の夢をお届けできるチームを目指してやっています。