高畑充希&岡田将生が体現する夫婦像と生々しいセリフに共演の声が続出!「1122 いいふうふ」最終章で紡がれる幸せのカタチ
"今どき夫婦"のリアルな本音を綴った渡辺ペコの原作漫画をドラマ化した「1122 いいふうふ」。6月14日よりPrime Videoにて独占配信されると、原作に忠実な夫婦像と生々しいセリフの数々に共感の声が続々。婚外恋愛、セックスレス、女性用風俗...といったセンシティブなトピックを扱いながらも、高畑充希と岡田将生が自然体に演じた"結婚7年目の夫婦"の心情になぜこうも揺さぶられるのか?6月28日(金)より配信される最終週エピソード(第6・7話)のタイミングで、夫婦を取り巻く様々なエピソードを振り返ってみたい。 【写真を見る】原作者・渡辺ペコ書き下ろしの夫婦のワンシーンも公開!(「1122 いいふうふ」) 「1122 いいふうふ」は、"公認不倫"で関係を維持する一風変わった夫婦像を描いたラブストーリー。主人公は、結婚7年目を迎えた今も親友のように仲の良い"いちこ"こと相原一子(高畑充希)と、"おとやん"こと相原二也(岡田将生)。どうしても夫とセックスする気になれない一子が、その妥協案として"婚外恋愛許可制"を決断。二也の不倫相手・美月(西野七瀬)とその夫・志朗(高良健吾)の視点も加わり、4人それぞれの立場から見た"夫婦のカタチ"が描かれていく。 事の発端は、性欲が"凪"状態の一子が、二也に「家以外で何とかできないかな、そういうの」という身も蓋もない一言を放ってしまったこと。 ところが、趣味の生け花教室で出会った一児の母・美月との"婚外恋愛"に二也がのめり込むと、「私とおとやんの信頼や敬意は、一時の性欲の盛り上がりより大切だって思ってたんだけど、甘かったのかな...」と、本音がポロリ。結婚記念日の旅行よりも、美月との約束を優先させようとした二也につい声を尖らせてしまうなど、モヤモヤは募る一方だ。 そんな時、不安定な心と体のケアと求めて利用した女性向け風俗のセラピスト・礼(THE RAMPAGE・吉野北人)の存在をきっかけに、二也への愛情を自覚していく一子。「やっぱりおとやんとセックスしたい」という気持ちを取り戻す。夫婦の愛情と性欲は、そんなに簡単に切り離せるものではないらしい。 "夫婦間のモヤモヤ"から一子が抜け出せた背景には、ありのままの自分を受け止めてくれた男性2人の存在が大きい。完璧なエスコートでベッドを共にした礼は、肌と肌とが触れ合うことの悦びを思い出させてくれた一方で、「普通に、すごい嫌だったんじゃない?旦那さんに恋人ができたの」とヒントを与えてくれた大事な人だ。また、大学生の同級生・五代(成田凌)は、一線を超えることなく、良き友人、良き相談相手として温かく包み込んでくれた。 一方、二也はもともと"好きだからこそセックスしたい"気持ちが強いタイプ。美月と付き合い始めた時には、彼女と過ごす"毎月第3木曜日"を心待ちにするほど恋に染まり、一子に求められても「俺に好きな人いるの、知ってるよね?」と拒絶するくらい、スイッチが切り替わってしまう。 それでも、自らの本心に気づいた一子が、「おとやんが他の人と恋人になるの、すごく嫌だった」と打ち明けると「すげぇ嬉しい」と本物の笑顔で応えるほど、一子への想いは特別だ。だがそれだけに、一子が礼と関係を持った事実がどうしても受け入れられない。一難去ってまた一難、レス問題を乗り越えたはずの2人はまた新たな試練に向き合うことになる...。 また、発達の遅れがあるわが子と向き合おうとしない夫・志朗から目を背け、二也との付き合いを続けてきた美月にも転機が訪れる。衝撃的な"剣山事件"をきっかけに、二也との関係を終わらせた美月は、初めて志朗に「変わらないといけない。あなたも私も」と率直な思いを伝えた。美月だって、きちんと志朗に向き合いたいと思っているのだ。 その言葉を聞いて、志朗にも変化の兆しが見えている。モラハラ夫の気質はあるものの美月への愛情は本物で、他の女性に揺らいだりもしない。ただ愛し方がわからないだけなのだ。我が子への戸惑いもあって家族と向き合うことを避けてきたが、第5話では美月の言葉を思い出し、書店で発達障害の本を手に取る場面も。真心が伝わった結果、相手の行動が変わる。そうやって互いに影響を与え合っていけるのが、夫婦という関係のいいところだ。 2組のカップルが体現するリアルな夫婦像が、痛々しくも愛おしい。また立ち止まってしまった一子&二也と、止まっていた時間を進め始めた美月&志朗。彼らが最終話で選ぶ未来を見届けたい。 文=酒寄美智子
HOMINIS