恥ずかしい...デートや仕事中に「お腹が鳴る」理由は? 止める方法はある?米医師が解説
たとえば初めてのデート中、ハッピーアワーの途中でふと突然思い出す。今日はランチを食べずに仕事していたと……。すると、そのタイミングでお腹が鳴って、相手に聞こえてしまった。予期せず、空腹でお腹が鳴るのはよくあることだとしても、気になる相手の前で鳴ってしまうなんて、究極に体に裏切られた感は否めない。 【写真】要注意! お腹を「下しやすい」9種類の食品を、専門医が解説 それにしても、空腹だとお腹が鳴るのはなぜ? それって本当に必要な体のしくみなの? 今回はその理由やメカニズムを専門家医に聞いてみた。
空腹だとお腹が鳴る理由は?
「基本的に空腹時にお腹が鳴るのは、食べたものを消化器官に沿って動かすのを助ける胃腸の筋肉の収縮が原因です。胃腸が空っぽになると、その収縮が空気や液体、わずかな固形物を消化器官の中で動かす時に音が出るのです」と、消化器専門医で内科医のドンナ・パウェル医師は説明する。 自分で「コントロールするのは難しい」ゆえに、たまにお腹が鳴ってしまうこと自体は何も恥ずかしいことではないと医師。「お腹が鳴るのは生理学的に正常な過程で、誰にでも起こり、消化器官が機能しているというサインに過ぎません」
空腹でなくてもお腹が鳴るのはなぜ?
ランチで満腹になった後もお腹が鳴るのであれば、過剰なガスや消化不良、下痢、過敏性腸症候群(IBS)など胃腸の問題かもしれないとパウェル医師。「IBSの人は、消化器官の収縮が異常になるので、よりお腹が鳴る音がします」。一方で、単に食事を終えたばかりだということや、消化に取りかかったことを示すだけの音の場合もある。「胃が収縮を繰り返し、食物を消化し続けている限り、ゴロゴロという音が聞こえる可能性はあります」
空腹でお腹が鳴るのを止める方法は?
パウェル医師が言っているように、お腹が鳴るのは不随意なものだから、止めることはできないかもしれない。だが、同じく消化器専門医で内科医のレネー・M・マーキオーニ・ビーリー医師は、音を最小限に抑える方法として、以下のようなことを勧める。 ・定期的にバランスの取れた食事をする:定期的に食事をして胃を満たしておくと、空腹によって鳴る音を低減するのに役立つ。 ・水分補給:十分水を飲むとガスが過剰に鳴るのを防ぐ効果があり、消化を助ける。 ・よく噛んで食べる:よく噛むと消化を助け、音を抑える。 ・炭酸飲料やガスを発生させる食品を避ける:キャベツや豆類、ブロッコリーなど気泡や繊維質が豊富な食品は、ガスを増やし、お腹が鳴る音が増す。
お腹が鳴るほか、どんな症状になったら病院に行くべき?
パウェル医師もビーリー医師も、お腹が鳴る音は通常は何も心配はいらないと言う。が、普通ではないとか、音がいつまでも続く場合は医師の診察を受けた方がいいかも。お腹が鳴るとともに腹痛が続く、下痢が頻繁に起こる、腸の習慣の変化、意図しない体重減、血便などの症状がある場合は病院へ行こう。 「これらの症状には胃腸の病気のサインかもしれないので、診察と治療が必要です」 ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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