秋の彼岸を彩る赤 山形、ケイトウの収穫始まる
秋の彼岸入り(19日)に合わせ、山形市柏倉で飾り花用のケイトウの収穫が始まった。生産者は早朝から鮮やかなケイトウを丁寧に切り取っている。 熱帯アジアやインド原産のヒユ科の一年草で、鶏のトサカのような形と真っ赤な色から「鶏頭」とも書く。花に見える部分は茎が変形したもので、実際の花は小さい。 同市柏倉の農業西村博幸さん(75)は約25アールの畑で赤い「プライド」やオレンジ色の「クイーン」などを栽培している。夏と秋に出荷ピークがあり現在は秋彼岸で墓前や仏壇に供える切り花として収穫している。 70~90センチほどに育ったケイトウを専用の鎌で根元から切り取り、束にしていた。西村さんは「暑さを好む花で、今年の品質は非常に良好」とほほ笑んだ。収穫は20日ごろまで続き、約7万本が東北や関東方面に出荷される。