ムバッペとボルトの比較は陸上界に失礼との声も…… 100M“推定10.9秒”とのムバッペに「1秒半がどれだけ大きい差か」
プロのスプリンターとはレベルが異なる
5日に行われたレアル・ソシエダVSパリ・サンジェルマンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグでは、FWキリアン・ムバッペが2ゴールを挙げてPSGが2-1と勝利を収めた。 ムバッペのシュート技術はもちろんだが、とにかく速い。そのスピードに注目したのは英『BBC』で、ソシエダ戦後にはムバッペが100メートルを走る推定タイムが10.9秒だとXで紹介した。 陸上の世界ではウサイン・ボルトが100メートルを9.58秒で走った記録があり、同メディアは1秒半ほどしか違わないとムバッペのスピードを称賛したのだ。 ただ、このポストに関しては厳しい意見も出ている。『ムバッペは速いが、陸上のスプリンターほどは速くない』と『Get Football France』は取り上げていて、ボルトたち陸上界に対して敬意を欠くとの見方もある。 「外から見ると1秒というのはそれほど重要なタイムではないように思えるが、ボルトが記録を作った決勝では、他のスプリンターも全員がムバッペの推定タイムよりも速い記録を残している。素人にとってのほんの1秒は、専門家にとっては大きな差なのだ」 もちろんムバッペは陸上トラックで真っ直ぐ100メートルを走ったわけでもないため、そもそも10.9秒との計測も適当ではある。稀にスポーツ界ではサッカー選手やバスケットボール選手、野球選手など他競技のアスリートによる100メートルや50メートルの速度を大袈裟に紹介することがあるが、さすがにプロの陸上選手との比較は無理があるのだろう。 SNS上でも今回のポストに対し、「1秒半がどれだけ大きい差か分かっていない」、「こういう比較はやめるべき」など否定的な声の方が多くなっている。
構成/ザ・ワールド編集部