保護者が児童の発表聞く 座光寺で「子どもを語る会」【長野県飯田市】
長野県飯田市座光寺小学校で13日、「座光寺の子どもを語る会」が開かれた。児童による地域学習の成果発表や保護者による意見交換を行い、地域と子どもたちの将来を考えた。 座光寺の子どもを語る会推進委員会が主催し、保護者約80人が参加。例年は保護者の意見交換の場として開いているが、今年は初の試みとして児童も参加し、学習成果を発表した。 前半の児童による発表では3、5、6年生が「ふるさと学習」で得た学びを大人たちに伝えた。3年は「座光寺の宝物」、5年は「ふるさとの食探し」、6年は「半端材を使ってできること」をテーマに学習に取り組み、グループごとに発表した。 6年のグループは半端材を麻績の舞台桜の看板に使うことを提案。「たくさんの人に舞台桜のことを知ってもらえて木も無駄にならない」とメリットを挙げ、来年1月の設置に向けた計画を示した。 アユの養殖を調べた5年のグループは地区内の養殖数や餌の栄養分、池の水温、水流の作り方などを紹介。「自然と同じ環境にするためにいろんな工夫がされている」と伝えた。 後半は保護者が集まって発表を聞いた感想や地域と児童の関わりについて意見を交わした。「子どもたちが地域の魅力や課題に目を向けてくれるのはうれしい」「小さい頃から地域の人と関わることで仲間意識を育めて将来的に地域の団結力につながる」といった声があった。 同委員会の委員長を務める座光寺公民館の片桐善昭館長は「初めて児童も加えて開いたが、保護者が子どもたちの学習を知る機会になったと思う。地域に関心を持ち、家でも児童と親が座光寺について話をしてくれたら」と話していた。