野村克也が語る「埼玉西武ライオンズ」
「守り勝つ野球」ならV9巨人を手本にせよ
好調西武を率いる辻発彦監督/写真=榎本郁也
西武が、首位を走っている。その原動力は、なんといっても好調な打線にあるだろう。 中でも四番の山川穂高は、リーグトップの12本塁打。一般的には、ホームラン打者に対してストレートを投げると危ない。しかし山川の場合、むしろ変化球のほうが危ないのだ。山川はバットのヘッドがピッチャーのほうに向かっており、ボールをとらえるタイミングが少し遅くなるぶん、変化球に合わせることができる。あれは彼独特のバッティングスタイルであり、まさに『常識外の強打者』といえよう。 辻(辻発彦)監督は、「自分でタイミングが合ったら、しっかり振れ」と選手たちに伝えているそうだ。今の西武は、監督が代わればチームも変わる、良い例だと思う。 ただ、西武の・・・
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週刊ベースボール