<飛躍の春に>20センバツ・倉敷商 部員紹介/5 洙田大輝外野手/三田悠介投手 /岡山
◆祖父と二人三脚 洙田(なめだ)大輝外野手(2年) ◇自分のアピールポイントは? 強肩 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 玉野市の実家を離れ、祖父と暮らしている。入部当初は部の下宿に入ったが、初めての生活にストレスがたまり、満足に食事ができなかった。そんな時に岡山市で一人暮らしだった祖父が面倒を見てくれることになった。すると体重も増え、昨秋は右翼の定位置を確保。梶山和洋監督(32)も「肩が強く、足も速い」と期待を寄せる。 試合は必ず応援に来て、自主練習にも付き合ってくれる祖父。実は野球に詳しくないが、孫のために本を買って勉強し、納得いく結果が出ない時も「お前は絶対いい選手になる」と励ましてくれた。その言葉に救われ、諦めずに野球を続けてこられた。 祖父と二人三脚でつかんだ甲子園では、「積極的なプレーを見せて、恩返しをしたい」。【松室花実】 ◆帰宅後も素振り 三田悠介投手(1年) ◇自分のアピールポイントは? 習字が上手い 昨秋は4試合に登板した右腕。野球を始めた小学3年の頃から、少年野球チームの練習が休みでも監督の家に行って指導を受けるなど、コツコツと腕に磨きをかけてきた。今も帰宅後に坂道ダッシュや素振りに励むなど、努力を惜しまない。 書道が得意で、教師から「クラスで一番字がうまい」と褒められるほどの腕前。「培った集中力は野球にも生きる」という。 倉敷商に入学したのは同校卒業生の母の影響。小学生のころ、祖母の家で母が在学中に野球部員からもらったという甲子園の土を見て、「この土がほしい。倉商のユニホームで甲子園に行きたいと思った」。センバツに向け、「今度は親として甲子園に応援に来る母に、活躍する姿を見せたい」と意気込んでいる。【松室花実】