四季のSL銀河捉え 花巻・大迫図書館 浅沼さん写真展【岩手】
花巻市大迫町のアマチュア写真家浅沼和明さん(71)は、写真展「SL銀河―四季を駆ける銀河―」を同町の大迫図書館で開いている。2023年6月に惜しまれながら運行を終えた蒸気機関車の雄姿を、JR釜石線沿線の四季の風景とともに紹介し、来館者の関心を引いている。9月20日まで。 浅沼さんは早池峰カメラクラブ会員。退職後に写真を始め、14年の運行開始から終了までの9年間SL銀河を追い続けた。撮影した写真の総数は5000点以上に上り、写真集も2冊自費出版している。 展示作品は写真集の収録作品から厳選した31点。沿線の四季を伝えることをテーマに、桜やヒマワリ、コスモスといった季節の花々を背景に駆け抜ける姿や、粉雪の中を煙を上げて走る様子を写した作品が並ぶ。1枚ごとに違う煙の表情をよく見てもらうため大きさにもこだわり、すべて全紙サイズ以上にしている。 浅沼さんは「SL銀河を撮影する中で、それまで意識していなかった季節の移ろいに気付き、紹介したいと思った。展示を通して釜石線沿線の美しい風景を知ってもらえたら」と話している。 開館時間は午前9時~午後6時。期間中の休館日は来月2、16日。