“素敵な男性”を演じる松坂桃李はレア!? 『耳をすませば』大人になった聖司くんの魅力
“好青年”とはかけ離れた役柄に挑むことが多い松坂桃李
モデル出身で、2009年に『侍戦隊シンケンジャー』(テレビ朝日系)で主演デビューした松坂は、NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(2012年度前期)と『わろてんか』(2017年度後期)に出演し、両作ともヒロインの夫を演じた。NHK大河ドラマにも、『軍師官兵衛』(2014年)と『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年)の2作に出演している。 松坂は20代の終わり頃から、『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)ではゲス男、『不能犯』(2018年)では人を破滅させる殺し屋、『娼年』(2018年)では男娼を演じるなど、実際の好青年のイメージとはかけ離れた役柄に果敢に挑戦してきた。 暴力班捜査係の新人刑事を演じた『孤狼の血』(2018年)では、日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を、内閣情報調査室のエリート官僚を演じた『新聞記者』(2019年)では、同賞で最優秀主演男優賞を受賞した松坂は、『あの頃。』(2021年)ではハロプロオタクを演じ、個性豊かな幅広いキャラクターを演じ分けられることを証明した。 『ゆとりですがなにか』シリーズ(日本テレビ系)や、『離婚しようよ』(Netflix)などでも、ダメダメなキャラに扮しており、『耳をすませば』の聖司のような素敵な男性役を演じることは意外と少ない松坂。9月公開予定の『スオミの話をしよう』でも、予告編を観ただけでも、クセの強そうなキャラクターに扮していると予想できる。 そんな松坂は、実写版『耳をすませば』の聖司役をオファーされた際、かねてより原作やジブリ版の大ファンだったことを明かし、プレッシャーに押しつぶされそうだったと語っている(※)。10年後のオリジナルストーリーである本作で、近年なかなか見ることがなかった、素敵な男性を演じる松坂の聖司くんを、『金曜ロードショー』でぜひ堪能してほしい。 参照 ※ https://www.oricon.co.jp/news/2250815/
清水久美子