BofA、利益が予想上回る-トレーディングが10年余りで最高
(ブルームバーグ): バンク・オブ・アメリカ(BofA)の1-3月(第1四半期)は、トレーディング収入が10年余りで最高となった。金利上昇の恩恵で純金利収入も市場予想を上回った。
16日の発表によると、高金利と地政学的緊張が続く中、株式トレーディング収入は第1四半期に15%増の18億7000万ドル(約2900億円)となった。これが寄与し、純利益は66億7000万ドルとアナリスト予想を上回った。
ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「当行のセールス・トレーディング部門は、この四半期も2023年の好調な勢いを維持し、過去10年以上で最高の第1四半期を記録した」と説明した。
金利外費用は前年同期比6.2%増の172億ドルとなった。昨年の地方銀行破綻に関連した連邦預金保険公社(FDIC)の特別査定で7億ドルの費用を計上した。アナリストは経費を2.6%増の167億ドルと予想していた。FDICの費用を除くと2%増の165億ドルだった。
主要収益源である純金利収入は2.9%減の140億ドル。アナリストは4%減を予想していた。
ウェルス事業の収入は5.2%増の55億9000万ドル。アラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は記者団との電話会議で、「資産運用のフローの増加」によって同部門にとって記録的な四半期となったと述べた。
第1四半期末の貸出残高は前年同期比0.3%増の1兆500億ドルとなり、アナリスト予想の1兆600億ドルを下回った。ボースウィック氏は電話会見で、高金利のために貸し出しが「低迷」していると述べた。
貸し倒れ償却は総額15億ドルで、2023年10-12月期から26%増加した。預金残高はほぼ横ばいで、総額は1兆9500億ドルと前四半期から1.2%増えた。
原題:BofA Tops Estimates as Traders Notch Best Quarter in Decade (1)(抜粋)
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Katherine Doherty