霧島市の肉用鶏農場鳥インフルエンザ陽性確認、今季県内3例目 12万羽の殺処分始まる 周辺10キロ圏内の鶏や卵の移動・搬出制限
鹿児島県は7日、霧島市福山の養鶏場の高病原性鳥インフルエンザ疑い例について、遺伝子検査で陽性を確認し、飼われている肉用鶏全12万羽の殺処分を始めた。同市での発生は約2週間ぶり今季2例目、県内では3例目。7日午前9時から作業を進め、午後3時現在の進捗(しんちょく)は15%に当たる約1万9000羽。 【写真】霧島市の鳥インフルエンザ発生場所を地図で確認
今回の発生農場は、2例目の農場から1キロほど北側。鹿児島中央家畜保健衛生所による遺伝子検査でH5亜型ウイルスが検出され、農林水産省が高病原性の疑いがあると判定した。詳しいウイルス型は国の専門機関で解析している。 県家畜防疫対策課によると、発生農場には窓のないウインドレス型の鶏舎が5棟あり、鶏を平飼いする。農水省の疫学調査チームが7日現地入りし、感染原因や経路を調べた。 県は同日、半径3キロ内(9農場)を鶏や卵の移動を禁じる移動制限区域、半径3~10キロ内(56農場)を域外への持ち出しを制限する搬出制限区域に設定した。移動制限区域内の農場への聞き取りでは、異常は確認されなかった。 県内2例目は2024年12月23日に防疫措置を終え、1月3日に搬出制限区域は解除された。関係車両の消毒には、2例目で設置したポイント4カ所を活用する。
南日本新聞 | 鹿児島