視聴率ボロボロの春ドラマでもとりわけ惨敗、赤楚・篠原・森本作品「負けの必然とマズい悪循環」
■低視聴率ドラマが量産される昨今のテレビ事情
「『たーたん』の制作が直前で見送られ急遽、別作品の脚本を用意することになったと。主演の森本さん、その他のキャストも急ぎで決められたこともあってか、ドラマはやはり突貫工事としか見えません。 商店街を挙げての偽装強盗が日に日にエスカレートしていくという展開がありましたが、そもそもなぜそんなことをしているのか目的が見えてこないですし、全体的にスケールが小さいエピソードばかり。あまりにもイレギュラーなスケジュールで進める必要があったから、仕方がなかったんでしょうが……。 最終回1つ前の6月22日の第9話のコア視聴率は0.8%とこちらも1%に満たない厳しすぎる数字でした」(前出の制作会社関係者) そんな『街並み照らすヤツら』に対しては、 《回を重ねる毎につまらなくなる…序盤こそ斬新な設定、物語の展開に惹き付けられワクワクしたし面白かったのに…三話辺りでん?ってなって四話~五話にはうーん…ってなっていたような…》 《街並み照らすヤツら、ごめんけどつまらなさすぎていつになったら面白くなるのかと思ったが結局さいごまで、、、おつかれさまでした キャストがどうこうというより、脚本かな、、笑》 といった意見も寄せられている。 「もしかしたら森本さんのファン、SixTONESファンも途中離脱してしまった可能性すらある。コア視聴率0.8%というのはそういう数字です。春ドラマで唯一良かったと言われる『アンチヒーロー』のコアはほぼ4%台でしたから、いかに『Re:ベンジ』、『イップス』、『街並み照らすヤツら』が低迷したかがわかりますよね。 ただ、全面的にキャストが悪いというわけではなく、『アンチヒーロー』を見てもうかがえるようにやはり脚本の完成度がドラマにとっては最も重要。加えて、TVerや配信サービスの普及もあって、リアルタイムでドラマを見なくてもいい時代になったのも数字が伸び悩んでいる要因ですよね。 それに、配信では圧倒的なお金と時間をかけた韓国ドラマも見ることができる。ドラマ好きは、クオリティの低い日本のドラマを無理に見る必要がなくなったということです。ドラマファンのリアルな心境としては、“つまらないドラマにつき合っている暇はない”といったところかもしれません」(前同) 視聴率が取れないドラマが増えているのと同様に、テレビ各局のドラマ枠自体も増えている。2023年春にはフジテレビ(カンテレ制作)の火曜午後11時、テレビ朝日(ABCテレビ制作)の日曜午後10時、同年秋にはフジテレビが金曜午後9時台にドラマ枠を新設。日本テレビでも今年4月クールから土曜午後9時台がドラマ枠になった。 「ドラマ枠が増えているのはテレビ不況の影響が大きい。各局、なかなか広告が入らない状況が続いていますが、まだドラマのほうがバラエティ番組よりも広告が入るんです。 ただ、ドラマ枠が増えたことで俳優やスタッフが足りなくなり、設定被りも生じて、クオリティの低下に拍車をかける――という悪循環に陥りつつあるんです。このままでは、ドラマファンは日本のドラマから離れていってしまいそうですよね……」(同) Snow Manの目黒蓮主演の月9『海のはじまり』(フジテレビ系)など、注目作品も多い夏ドラマ。巻き返しなるか!?
ピンズバNEWS編集部