「動けなくなるまで」和田アキ子『アッコにおまかせ!』終了報道も“本人はやる気”の現場声
9月9日、『女性自身』(光文社)のウェブサイトが、『アッコにおまかせ!』(TBS系)が来春で終了することを報じた。記事によると、制作側と何度も話し合いを重ね、来春で番組を終了することについては局側も和田アキ子サイドも意見が一致。年内に発表する方向で動いているという。 【写真】「ゴッド姉ちゃん」和田アキ子の飲み会に集結した豪華芸能人 和田は74歳という年齢も影響してか、近年は体調不良に陥ることも。不適切発言やトンチンカン発言も増え、“打ち切り説”はたびたび浮上してきた。その中で飛び出した“トド発言”の炎上が、いよいよもって打ち切りの引き金になったのではと考えられている。
制作陣も頭を抱え…
「和田さんは8月11日の放送で、パリオリンピック女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手が競技場で寝そべる姿を“トドみたい”と発言して大炎上。翌週、謝罪に追い込まれました」(テレビ誌ライター) 打ち切り報道が出た後も、番組内の和田はこれまでと変わらない様子で、またまた世間とずれた発言をしていた。 9月15日の放送では、パワハラ問題で渦中の斎藤元彦兵庫県知事が《仮に辞職や失職した場合の退職金》について取り上げた。菊地幸夫弁護士が兵庫県の退職金についての条例を説明すると和田は、「別に……よく働いたんですから、退職金は別に。あげない理由がないっていうんですかね」と発言。さらに、斎藤知事が9月いっぱいで辞めた場合は1604万円が支給され、在籍期間が1か月延びるごとに約42万円が加算されるという兵庫県人事課の話が紹介されると、「これも失礼な話ですね。退職された場合、いくら払うって。本人がもし見てはったら、めちゃ怒ってはるわ。ほっといてくれ、と思ってるでしょうね」とコメントした。 斎藤知事の支持者は別として、多くの視聴者は空いた口がふさがらなかったのではないか。制作陣も、この発言には頭を抱えてしまったという。
「動けなくなるまでやる」
“芸能人の常識は世間の常識と違う”とよく言われるが、バラエティー色が強いとはいえ、情報番組のMCの感覚がそこまで世間と乖離してしまっていては、視聴者が離れてしまう可能性は大きい。打ち切り説が出てくるのも当然と思われが、「決定したかどうかについては微妙」と話すのは、TBS関係者。 「打ち切りの報道は局内でも話題になっていましたが、まだ実際にそんな話は聞こえてきていないです。誰に聞いても、みんな口を揃えて“わからない”と言いますし、現場のスタッフも“聞いてない”と。上層部に限られて話が上がっているなら、下まで届いていない可能性はありますが、それなら外部には漏れないでしょう。打ち切りがもし本当なら、制作に携わっている和田さんの事務所とも協議しているはずですから、事務所サイドが知らないはずがない。当然、本人にも伝えてあるでしょう。スタッフを大事にし、40年の長きにわたって一丸となって番組を作ってきた和田さんの性格からしたら、それを現場のスタッフに伝えないことは考えられません」 打ち切りに関してはTBSも事務所もコメントしていないが、関係者によれば和田の所属事務所は否定しているという。 「報道では《年末には発表があり、年が明けてからは終了まで40年間を振り返る構成で番組が放送される》となっていて、年末までにまだ猶予はあるとはいえ、打ち切りが3月だとしたら残された時間は約半年。現場スタッフ、特に制作会社など外部のスタッフの身の振り方を考えるうえで、決定を通知するのにもう早いと言える時期ではないと思います」(制作会社社員) さて、当の本人はと言うと……。 「“トド発言”の炎上でだいぶ萎れていましたが、現在は完全に立ち直ったようです。切り替えが早いところも和田さんのいいところですよ。“放送40年を区切りとして番組引退を考えている”と報じたメディアもありましたが、本人はそんな気はない。いたって意気軒高で、動けなくなるまでやる気でいるようです」(TBS関係者) しかし、問題は世間とかけ離れた“感覚”だ。“トド発言”は賛否両論があったが、斎藤知事の退職金に関する発言については、圧倒的に“否”が多い。 「現在は事前に打ち合わせをして、明らかに問題となるような発言に関しては気をつけていると聞きました。世間知らずのように見られていますが、和田さん自身も日々のニュースをしっかりチェックしていて、斎藤知事の件も現状を知らなかったわけではないようです。番組では知事の功績も取り上げているので、和田さんとしてはそこを踏まえて、あのような発言をしたのだと思います。確かに、世間一般の感覚からいったら大ズレですが、少数意見としてそれもありかなと思うところもあり、制作側としても悩ましいところです」(同・TBS関係者) 和田の持つ“感覚”を完全否定はできないという。また、その感覚が番組を盛り上げることも多々あるようだ。果たして、番組は本当に打ち切られるのか――。
佐々木博之