【プレビュー】森山ベガルタと渡邉モンテディオの激突。みちのくダービーを制するのはどちらだ| Jリーグ
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4月13日(土) 14:00 水戸ホーリーホック vs 栃木SC(J2) 水戸は群馬戦を0-0で終え、4試合連続のドロー。9試合で7失点と堅守が目立つ一方、リーグ最少タイの得点力がなかなか上向かない。2節連続の“北関東ダービー”では今度こそ結果が欲しいところ。FW寺沼星文に待望の今季初ゴールは生まれるか。 栃木も前節はスコアレスドロー。ただ、意味合いはポジティブで第8節の大敗からリバウンドメンタリティーを示した。アウェイ水戸戦では過去2年連続でFW矢野貴章が得点。4月5日に40歳の誕生日を迎えたベテランには、こちらも今季1号の期待が懸かる。 14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 大分トリニータ(J2) 千葉は今季2度目の連勝で9位に浮上。GK藤田和輝がPKストップの活躍を見せ、2試合連続の完封も達成した。注目選手はアーリークロスで決勝点をお膳立てしたMF髙橋壱晟。前々節は右45度から強烈なシュートを叩き込んでおり、今節も攻撃に多彩な選択肢をもたらしたい。 13位・大分は数的有利を生かせず敗戦。今季初の連勝はまたもお預けとなった。千葉には通算対戦成績で大きく負け越しているものの、2018年以降に限れば5勝1分無敗と好相性。前節終了時点で4位との勝点差は『3』と混戦模様だが、勝利でジャンプアップを果たせるか。 14:00 V・ファーレン長崎 vs 徳島ヴォルティス(J2) 長崎は2連勝で2位に浮上。3点リードから相手の猛追を許したことは反省材料だが、好機を得点に結びつけた攻撃陣の躍動は心強い。注目は前節1ゴール1アシストのMF加藤大。5月に33歳となる今季は文字通りの中軸となっており、今節も気の利いたプレーでチームを助けたい。 徳島は千葉に敗れて最下位脱出ならず。ただ、MF髙田颯也の突破から好機を作るなど、収穫も決して少なくはなかった。アウェイ長崎戦では2020年から3連勝中。相性の良いスタジアムで今季2勝目を狙う今節は、ボランチで圧倒的な存在感を放つMF児玉駿斗に注目だ。 16:00 いわきFC vs 清水エスパルス(J2) 前節、いわきは横浜FCとドロー。2失点は喫したものの、相手のストロングであるセットプレーを守りきったことは自信になるだろう。昨季の清水戦では1-9、1-7と2試合ともに記録的大敗。今季は9試合で7失点と堅守が光るなか、真価が問われるホーム戦だ。 清水はDF住吉ジェラニレショーンの決勝ゴールで甲府に劇的な勝利。ついに首位浮上を果たした。甲府戦では、3試合ぶりに復帰したMF乾貴士が短い時間ながらも絶大な存在感を発揮。2節連続のアウェイ戦となるが、大黒柱の帰還を追い風に連勝を掴み取りたい。 16:00 愛媛FC vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2) 愛媛は岡山と2-2のドロー。退場者を出しながらも逆転は許さず、相手を首位から引きずり下ろす形となった。昇格組同士の対戦となる今節はFW松田力に注目。ホーム戦2試合連発中のエースは『ニンジニアスタジアム』に再び歓喜をもたらすことができるか。 対する鹿児島は2連敗。連続無得点は5試合に伸び、その間の成績は1分4敗と苦戦が続く。6ポイント差で先行する愛媛との一戦はFW米澤令衣がキーマン。昨季9月のアウェイ戦では2得点でチームを勝利に導いており、今回も嫌な流れを変える働きが期待される。 4月14日(日) 14:00 ブラウブリッツ秋田 vs ファジアーノ岡山(J2) 秋田は苦手にしていた大分を下し、6位に浮上。前半途中に退場者を出したものの、選手交代も使いながら粘り強く勝ちきった。注目は2戦連続ゴール中のFW佐藤大樹。ホームでの岡山戦は過去3戦全て0-1で敗れているが、相性の悪さを吹き飛ばす一撃を期待したい。 愛媛と引き分けた岡山は首位から陥落。3位で迎える今節のキーマンは、愛媛戦で後半ATに同点ゴールをマークしたFW齋藤恵太だ。昨季まで在籍した秋田では2022年、23年と2シーズン連続で岡山から得点。かつての“岡山キラー”の古巣対戦に注目が集まる。 14:00 横浜FC vs 藤枝MYFC(J2) 4位の横浜FCは連勝を狙った前節、いわきと2-2の引き分け。同点、勝ち越しと良い時間帯に得点を奪えただけに、勝ちきれない悔しさが残った。初対戦の藤枝を迎える今節はFW髙橋利樹に注目。持ち味である前からの献身的な守備で相手のビルドアップに制限をかけたい。 藤枝は上位の仙台と1-1のドロー。2試合連続で0-3の敗戦を喫していたなか、3連戦の最終戦で立て直しに成功した。MF永田貫太のプロ初得点はもちろん、DF中川創の復帰やMF芹生海翔の初出場も明るいニュース。良い流れに乗って4試合ぶりの勝利を狙う。 14:00 レノファ山口FC vs ザスパ群馬(J2) 前節、山口は栃木とスコアレスドロー。勝点3は逃したが、加入後初先発を果たしたDF板倉洸らの台頭はポジティブな材料だ。第2節以来のホーム戦白星へ向け、期待が懸かるのはFW若月大和。ゴールにあと一歩届かなかった前節の悔しさを払拭する活躍を見せたい。 群馬も前節は0-0の痛み分け。こちらはDF高橋勇利也が今季初めて先発に名を連ね、ボランチで存在感を示した。注目は2017年に在籍した古巣との対戦を迎えるMF和田昌士。今季まだ複数得点がないチームを救うべく、かつての本拠地で“恩返し弾”を狙う。 14:00 ロアッソ熊本 vs ヴァンフォーレ甲府(J2) 熊本の前節は猛追及ばず敗れ、連勝が『2』でストップ。とはいえ、FW神代慶人がPKで得点した過去2試合に続く3戦連発弾を記録し、敗戦の中でも大きなインパクトを残した。5試合で出場時間89分、4得点。驚異の得点率を残す16歳から今節も目が離せない。 甲府は清水との上位対決に0-1で惜敗。良い内容を見せながらも、終盤の一発に泣く形となってしまった。今節はここまで4勝1分と好成績を残しているアウェイ戦。チームトップの3得点を挙げているFW宮崎純真を中心に熊本ゴールへ迫りたい。