あぶりアユずらり 熊野古道に秋の風物詩、和歌山県田辺市中辺路町
和歌山県田辺市中辺路町栗栖川、世界遺産に登録されている熊野古道「滝尻王子」そばにある「古道の杜(もり)あんちゃん」の店先に、アユを炭火であぶった保存食「あぶりアユ」がつるされた。毎年この時季に作って販売しており、熊野古道の秋の風物詩として親しまれている。 【秋の味覚 モクズガニ 富田川で漁始まる、和歌山県紀南の動画はこちら】 民宿や土産物店などを営む店主の木田豪さん(54)が、地元・富田川の天然アユにこだわって手作りしている。友釣りで捕獲した18~26センチのアユの内臓を取り除いた上で、魚が泳いでいる姿を模した「踊り串」を打って炭火で素焼きにする。その後、網の上に移して木箱に入れ、備長炭で2日間かけ、じっくりとあぶって仕上げる。 木田さんは「今年のアユはひときわ味が良いと評判で、あぶりアユも最高の出来」と笑顔。だしを取ったり、炊き込みご飯の材料にしたりするほか、そのまま食べてもおいしいという。 価格は、5匹をわらでくくった一連が4千円(税込み)。問い合わせは古道の杜あんちゃん(090・8756・4384)へ。
紀伊民報