<雄風を起こせ!・’22センバツ花巻東>選手紹介/6 金拓門外野手/久慈颯大外野手 /岩手
◇常に「フルスイング」 金拓門外野手(2年・城東中出身) 野球を始めたのは小学5年と比較的遅いが、中学3年で全国大会に出場するなど飛躍的に成長した。大阪で開催されたこの大会の試合後に甲子園で春のセンバツを観戦する機会があり、憧れの場所になった。 189センチと恵まれた体格と腕の長さを生かし、広角に長打を打てるのが強みだ。一方、課題は精神面の弱さと自覚する。 秋の明治神宮大会準決勝の広陵(広島)戦で九回に代打で出場したが、「緊張で手が震え、何もできなかった」と三振に終わり、悔しさだけが残った。 その後の練習では実戦を想定して取り組み、試合でも落ち着いてプレーできるよう集中する。長さや重さの異なるバットを使用し、打撃感覚も磨く。 常に「フルスイング」と「ワンチャンスをものにする」ということを意識する。 ◇「堅実に」捕手もこなし 久慈颯大外野手(1年・久慈中出身) 捕手や外野もこなせるユーティリティープレーヤー。チームのため堅実なプレーを心掛ける。 昨秋の県大会決勝では、負傷した正捕手の田代旭に代わり六回から途中出場。チームは勝利したものの、交代後に6失点し相手に試合の流れを奪われた。「声かけがうまくいかず、投手の良さを引き出せなかった」。後味の悪い結果に「準備不足だった」と悔やんだ。 課題克服のため田代の動きを注視するように。「周りをよく見て、常に声をかけている」と、投手の特徴を熟知する先輩から学ぶ。目指すのは「投手を焦らせず、安心させる捕手」だ。 出場した公式戦5試合で11打数5安打と打率は5割近く、三振もゼロと打撃力には自信がある。「最強の打者」を目標に掲げ、「ミート力」を磨く。 =つづく