ボールを蹴る大迫（中央）。左は井出、右は酒井

　Ｊ１神戸が２３日、神戸市西区のクラブ施設で練習を公開し、２０日・湘南戦の途中出場で戦列復帰したＦＷ大迫勇也（３３）は主力組でフルメニューを消化した。決勝点を挙げながらも右脇腹付近の痛みを訴えていたＦＷ武藤嘉紀（３１）は別メニュー調整だった。 　大迫は時折、右足首を気にするしぐさを見せながらも、アップからボール回し、ランニングなどをこなした。吉田孝行監督（４７）は「傷口の問題などもあるが、体のことは本人が経験もあるし一番分かっている。悪い状態ではないとは思う。この前もあれだけの時間で十分な活躍をしてくれているので問題ない」と出場は十分可能との見方を示した。 　前節の試合後に「折れていると思う」と肋骨（ろっこつ）骨折の可能性を口にしていた武藤についても、吉田監督は「折れているんじゃないですか」と言及。しかし「肋骨は、折れてもプレーする選手が多い。自分も２度折った。最初は痛いけれど、耐えられるかどうかは自分次第。筋肉系とは違うので」と、支障がなければ出場に問題ないとした。 　開幕２戦目の柏戦で相手選手と接触し、左多発肋骨（ろっこつ）骨折、外傷性血気胸で全治６～８週間の見込みと診断されていたＭＦ汰木康也（２８）も練習に復帰するなど、故障者も徐々に回復。同監督が「まだ完全ではないが、今日戻ってきた選手もいる。５月は連戦になるので人数が増えるのはありがたい」と話すなど、リーグ戦アウェー２連勝して迎えるホームの２７日・京都戦（ノエビアスタジアム神戸）へ向けて明るい話題も増えて来た。