船橋署

　船橋市の港で14日、車が海に転落し助手席の男性が死亡した事故で、船橋署は15日、殺人の疑いで車を運転していた船橋市大穴南2、無職、原田美由紀容疑者（54）を逮捕した。容疑者は自力で車から脱出していた。 　逮捕容疑は14日午後1時25分ごろ、船橋市浜町3の港湾事務所敷地内で、運転していた軽貨物車を海に転落させ、助手席にいた同市豊富町、無職、水嶋正行さん（80）を殺害した疑い。 　同署によると、容疑者は以前に働いていた職場で水嶋さんと知り合い「悩みを相談する関係だった」と説明。容疑を一部否認し「運転中に頭がパニックになってわけがわからなくなり『もう死にたい』という感情になって車ごと海に落ちた」「自分のことでいっぱいいっぱいになり、被害者のことを考える余裕がなかった」などと供述しているという。 　同署によると、車が海を右手に並行して直進していたところ右旋回し、前方から海に落下。駆け付けた消防のダイバーが水嶋さんを救助したが、現場で死亡が確認された。容疑者は自力で車から脱出し、目撃者などが海に浮いていた容疑者をはしごなどで救助し無事だった。 　現場はヤマト運輸船橋主管支店付近で、水深は約7メートル。目撃した女性が110番通報した。