ヘンリー王子とメーガン妃、コロンビアにドラムセットを寄付したと発表 外遊もどきへの批判の鎮火が目的か
今月初めにコロンビアを訪問したヘンリー王子とメーガン妃。4日間滞在、副大統領と共に現地の学校や文化施設を訪問し現地の人たちと交流を図った。 【写真】メーガン妃&ヘンリー王子のイチャイチャ幸せモーメント30
しかしイギリス国民やマスコミからは「偽ロイヤルツアー」と批判され、コロンビアマスコミからは「政府は夫妻を招待することで政権の腐敗から国民の目を逸らさせようとしている」と批判されている。また訪問後は2人の滞在にかかった費用が問題に。特に注目を集めているのが警護。コロンビア警察や軍隊が駆り出され、4日間で約2.8億円が投入された。コロンビアは貧困層の国民が多いことが社会問題になっている。国内のマスコミや野党は「王子と妃の滞在に費やすお金で貧困層をケアすべきだった」と政府を批判している。
またコロンビアの殺人発生率の高さもイギリスでは注目を集めた。訪問の直前に王子があるインタビューで「イギリスは私たち家族にとって危険な場所。だから帰れない」とコメントした。王子一家を警察の警護対象外にしたイギリス政府に対する抗議の言葉ではあるが、イギリス国内では「イギリスがコロンビアより危険だというのか」と皮肉混じりの批判の声が起きた。
この批判を和らげようと思ったのか、王子と妃がコロンビアに対して寄付をしたことを発表した。王子と妃によると滞在中に訪問した学校やコミュニティに向けて「ドラムセット」と「学習環境」「社会情緒的な体育プログラム」をプレゼントしたという。ドラムセットはラ・ボキージャにあるドラムスクール、Escuela Tambores de Cabildoに贈られた。王子と妃はここでドラムのレッスンを体験した。
さらにサン・バシリオ・デル・パレンケには教育資金を寄付。「地元の子どもたちが探索し、学び、つながるための安全な環境を整備するため」だという。金額は報じられていない。
社会情緒的な体育プログラムは首都ボゴタにある学校、Colegio La Giralda(写真)に寄付される。このプログラムは争いの解決や感情的な回復力といった、幼児期の学習スキルの中核を促進することが目的。具体的にどのようなプログラムかは報じられていない。
王子と妃はこの寄付が「より公平で思いやりのある世界にする」ことを目的にしていると説明している。「これらのイニシアチブは個人と地域社会を向上させ、彼らに力を与えるプログラムを支援することで変化をもたらすという私たちの取り組みと責任を明確に示すものである」とコメントを発表した。この寄付でイギリスとコロンビアの両国からの批判を鎮めることができるのか、注目が集まっている。