竜巻と見られる突風＝5日午前11時すぎ、伊江島（提供）

沖縄気象台は6日夕方、5日に伊江島で被害をもたらした突風は竜巻と認められると発表した。当時の風速は30メートルと推定。竜巻や突風の強さを示す日本版改良藤田スケール（JEFスケール）では、6段階のうち最も弱い「JEF0」に該当する。 【写真】「ここまで大きいのは人生で初めて」

　5日に発生した竜巻は午前11時すぎに伊江島のリゾートホテルの窓ガラスを割るなどの被害をもたらした。被害の報告を受け、沖縄気象台は6日に伊江島に気象庁機動調査班を派遣し、現地調査を実施して突風の評価や現象を確認した。 　調査の結果、突風発生時に活発な積乱雲が伊江島付近を通過中であり、移動する渦を撮影した画像や目撃証言があったことなどから、現象として竜巻であったと判断した。窓ガラスの損壊といった被害状況を基に、風速30メートルと推定した。被害範囲は長さ約250メートル、幅約50メートルとみている。