「最後の最後の最後だ」大谷翔平をあざむき、ギャンブルにはまった水原氏の「バンプ」の乱用 「ここまでクレイジーだとは思わなかった」
衝撃的な事実が次々と明らかになっている水原一平元通訳の違法賭博問題。 現地時間4月11日、米ロサンゼルスの連邦地検は大谷翔平の銀行口座を不正に利用し、違法賭博のブックメーカーに対して1600万ドル(約24億5000万円)分の負債返済を行っていたとして、銀行詐欺の罪で訴追した。 【動画】メジャー通算175号!大谷翔平が逆方向への一発を放ったシーン 翌12日に水原容疑者はカリフォルニア州の連邦地裁に足かせを装着されて出廷。保釈金2万5000ドル(約382万5000円)での保釈が認められたが、パスポート返納、大谷との接触禁止、ギャンブル依存症などの治療義務が命じられた。 同問題では約2年間の短期間にわたって200億円以上ものお金が違法賭博に流れていることもわかってきた。 このたび公開された全37ページの訴状の中には違法賭博の胴元に向けて、頻繁に使われているワードがある。それが 「バンプ」だ。「bump」とは違法賭博のスラングにあたり、胴元に対し信用枠を上げてもらうことを意味する。訴状の中では同容疑者が負けを取り戻そうと頻繁に「バンプ」を要請、巨額借金を背負っていくさまが赤裸々に記されている。 2021年9月8日から始まったとされる賭けは、22年に入って頻繁に「バンプ」が登場するようになる。 「くそ、全部負けた!5万バンプできるか、胴元に聞いてくれ」(1月15日) 「自分はスポーツ賭博が苦手だ(笑)。もう1度バンプ(上限額の引き上げ)をお願いできないか。知ってのとおり、私が金を払わないという心配はないので!」(11月14日) 翌23年に入るとさらに負けが膨らみ、「バンプ」の言葉が多用される。 「自分はなんて運が悪いんだ。最後にもう1回バンプしてもらえない?」(6月23日) 「最後の最後の最後のバンプをしてもらえないか?これはマジだ。本当に最後だ」(6月24日) 訴状の中では3日続けてバンプを要求したメッセージのほか、金額の指定を頻繁に変更したり、胴元に対して懇願するような様子も見て取れる。 一方で水原容疑者は賭博の勝ち金を自身の口座に振り込むようにもしており、賭博頻度は1日平均25回、計1万9000回ほどにものぼったとされる。 今回の事件をめぐっては、大谷の電話とメールアドレスを自身のものに変更、代理人側との接触も一切断つなど、絶妙にコントロールされていたこともわかってきた。 すでにギャンブル依存症のプログラムを受けることにもなったとされる水原容疑者のギャンブル沼の深さにはネット上からも「ここまでクレイジーとは思わなかった!」「どうやって通訳業務を行っていたのかな?」など、二面性もうかがわせる同氏の素行に驚愕の声が相次いでいる。 すでに大谷は松井秀喜氏に並ぶメジャー日本人選手最多タイの通算175号をマークするなど、野球に専念する姿勢を示しているが、「一平ショック」の余波は続きそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]