咲き続けて数十年、田んぼのあぜで空色に輝くワスレナグサ
田植えを終えた長野県諏訪市上川の水田のあぜで、ワスレナグサが愛らしい姿を見せている。「いつも見ています。かわいい花ですね」。毎日犬の散歩で通る近所の男性は顔をほころばせた。 【写真】水田に張った水鏡に映る巨大な石仏
ワスレナグサの花は空色で大きさ1センチほど。よく見ると花びらの裏は白い。茎の先では淡いピンク色のつぼみが渦巻き状になり、咲く順番を待っている。水辺を好む植物のため、水口周辺は好条件。跳ねて花や葉についた水滴が陽光に輝き、ワスレナグサと共演しているかのようだ。 この水田で稲作をしている女性(86)によると、何十年も前から絶えることなくこの季節に咲いている。