鑑真ゆかりの花「瓊花」が見頃 佐賀市の佐賀県立公園
佐賀市の佐賀県立森林公園で、奈良時代に嘉瀬津(佐賀市嘉瀬町)に上陸したとされる唐の高僧、鑑真のゆかりの花「瓊花(けいか)」が見頃を迎えている。手のひらほどの真っ白い花が木を覆うように咲き、訪れた人を魅了している。 瓊花は鑑真の故郷の中国・揚州市から贈られ、公園内に「鑑真和上嘉瀬津上陸の碑」が建立された1990年に約40株植えられた。公園によると育てるのが難しく、国内で見られるのは10カ所前後という。4月中旬から咲き始めて5月上旬に見頃になっていたが、近年は暖冬の影響で開花が早く、4月の上旬から中旬にかけて満開になっている。 毎年見に来ている福岡市の末永純郎さん(78)は「今年も咲いてくれた。真っ白で本当にきれい。珍しい花だから、今後も大事にしてもらいたい」と夫婦で見上げていた。(写真と文・山田宏一郎)
山田宏一郎