アストン・ヴィラ時代の方が凄かった? ドリブルを仕掛けまくっていたグリーリッシュの若き姿「マンCでは少し違う」
アストン・ヴィラでは王様だった
マンチェスター・シティでは昨季3冠も達成するなど、大きな成功を手にしたMFジャック・グリーリッシュ。マンCでは主に左サイドに入っていて、テクニックの高さは一級品だ。 しかし、今のグリーリッシュを見てモヤモヤしている人物もいる。アストン・ヴィラでCEOを務めていたクリスティアン・パースロー氏だ。 同氏は2018年から5年にわたってアストン・ヴィラのCEOを務めていて、当時グリーリッシュはアストン・ヴィラのエース選手だった。そんなパースロー氏からすれば、今のグリーリッシュはシステム化されたマンCで窮屈そうに見えるという。 「ジャックのプレイを見るのは、人生における絶対的な楽しみの一つだった。私はエデン・アザールも見てきたし、スティーブン・ジェラードやフェルナンド・トーレスも見てきた。ジャックはそのレベルにあり、世代を超えた才能だった」 「彼がイングランド代表とマンチェスター・シティで輝かしいキャリアを歩んでいることを誇りに思うけど、アストン・ヴィラで彼が相手選手を次々と突破し、アシストやゴールを決めていた姿が懐かしい。マンチェスター・シティでは少し違うんだよ。ペップは今の彼をより優れたサッカー選手だと確信しているだろうし、おそらくそうだろう。でも、ジャックはシティでとても息苦しくなっていると思う。ボールを受け、それをすぐにパスするという姿勢は我々が大好きだったジャック・グリーリッシュではないからね」(英『TalkSport』より)。 このあたりは、ビッグクラブと中堅クラブの違いもあるだろう。アストン・ヴィラでのグリーリッシュはチームの王様であり、攻撃面で自由が与えられていた。 実際、アストン・ヴィラ時代のグリーリッシュは2017-18シーズンにプレミアリーグで91回のドリブル成功数を記録。2019-20シーズンも73回を決めているが、マンCでは2021-22シーズンに40回、昨季も45回と数は減少している。 そのぶんグアルディオラ流に合わせたクレバーなプレイを見せているが、もっとキングとして自由に振る舞うグリーリッシュの方が好きと考えるファンもいるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部