全米メディアも大谷の二刀流デビューに驚愕「歴史的」「誇大宣伝なかった」
USAトゥデイ紙も「大谷の初の大リーグ先発は、短い登板(KO)となる可能性もあったが、エンゼルスの日本人ルーキーは二回のつまずきのあと立ち直った」と伝え、「右腕は最後に対戦した15人中14人を打ち取った。球速表示では100マイル(約161キロ)も記録。二回以降、アスレチックスは大谷に対しチャンスはほとんどなかった」と、二回を除き、その投球内容がほぼ完璧だったことを紹介した。 また、大谷が春季キャンプでは、85球以上を投げたことはなかったが、この日は、5回で、84球に達していたものの、エンゼルスが4-3とリードする中でマイク・ソーシア監督は、大谷を六回のマウンドに送ることに「ためらいはなかった」とも伝えた。 アスレチックスの地元紙であるサンフランシスコ・クロニクル紙は、アスレチックス側からの見方で記事を作った。「この春のキャンプでの大谷の限られた登板機会での乱れから、23歳の日本人の二刀流選手の実力は誇大宣伝だ、と取り上げられていた。しかし、彼の速球は99マイル(約159キロ)に達した。スプリットフィンガーは沈み、オークランドの打者のバットを潜り抜けた。チャップマンによる3ランは、大谷が無敵でないことを示したが、アスレチックスは、それ以外にほとんどできることはなかった」と、白旗を上げた。 アスレチックスのボブ・メルビン監督は、試合前に「(初対戦となる)アスレチックスの打者は、登板中に彼が何をするのかを理解しなければならず、大谷が最初は有利に立つ」との予測をしていたという。 だが、同紙は「打線が、大谷の武器を学び始めだったことを差し引いても、それを打つのは難しいということが証明された」と、絶賛し一回に先頭のマーカス・セミエンをはじめ、最初の4人中3人から三振を奪った投球内容を紹介した。 またチャップマンの逆転3ランの場面をクローズアップ。「それが大谷を揺るがせたのかもしれないが、彼は動揺したそぶりを見せなかった。23歳は次に対戦した15人に対しててマット・ジョイスへ与えた四球以外、14人を打ち取り、6回92球の投球で勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた」とも報じた。 大谷は全米でスターダムにのぼりつめる階段の一歩をしっかりと踏み出した。