【週末映画コラム】殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦『ゴールド・ボーイ』/日本の劇映画で初めて「eスポーツ」を取り上げた『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』
【週末映画コラム】殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦『ゴールド・ボーイ』/日本の劇映画で初めて「eスポーツ」を取り上げた『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』 2/2
『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』(3月8日公開) 徳島県の高等専門学校に通う郡司翔太(奥平大兼)は、「全国高校eスポーツ大会メンバー大募集」という校内に貼り出された勧誘ポスターに興味を持ち、ポスターを作った1学年先輩の田中達郎(鈴鹿央士)に連絡を取る。 達郎は1チーム3人編成のeスポーツ大会「ロケットリーグ」に出場するため、翔太に加えて、Vtuberに夢中の小西亘(小倉史也)にも声を掛け、半ば強引にチームを結成する。 最初は全く息が合わない3人だったが、次第にeスポーツの魅力にハマっていき、東京で開催される決勝戦を目指すことになる。 日本の劇映画で初めて「eスポーツ」を本格的に取り上げた作品で、実在の男子学生をモデルに、eスポーツの全国大会を目指す学生たちの奮闘を描いた青春ドラマ。 人気ゲーム『サクラ大戦シリーズ』で知られるマルチクリエーターの広井王子氏が企画・プロデュースし、監督は『ロボコン』(03)『のぼる小寺さん』(20)などの古厩智之。共演は山下リオ、花瀬琴音、三浦誠己ら。 eスポーツというといかにも目新しく感じるが、eスポーツを、実際のスポーツはもちろん、競技かるた(「ちはやふる」シリーズ)やチアガール(『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』)などに置き換えれば、それらと同種の若者たちの青春群像劇として捉えることができる。 また、熱中できる何かを見つけた若者たちの喜びの姿が素直に伝わってくる映画として見ることもできる。 (田中雄二)
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