WBCでも存在感を見せた山本。来季の新天地に注目が集まる。(C) Getty Images

　今オフ、オリックスからポスティングによるメジャー移籍を目指している山本由伸。米球界関係者からストーブリーグにおけるトップターゲットとの評価も得る右腕は、MLB屈指の名門である、ニューヨーク・ヤンキースやニューヨーク・メッツ、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍が有力視されている。 【画像】侍ジャパン最新メンバー26人の顔ぶれ！ 　しかし、現地時間11月16日、米国メディア『inside The red sox』ではレッドソックスが今後、山本獲得に動く見込みであるとして、「ボストンは、ゲームを変える可能性のあるスーパースター投手の獲得に参加するだろう」と報じている。 「ボストン・レッドソックスは、間違いなく最高のフリーエージェント投手を求めて、今オフ最も積極的なチームのひとつになるだろう」 　同メディアは今オフのFA市場において、山本「争奪戦」への意気込みをそのように表している。 　さらに、昨季、ア・リーグ東地区最下位という結果も踏まえ「ボストンは今オフ、2023年の不本意なシーズンの後、先発ローテーションを再構築する必要がある」と説いており、加えて「ヤマモトはまさにボストンが必要とするタイプの選手だ。レッドソックスには一流のスターターが必要であり、彼は間違いなくそれだ。 さらに、彼はまだ25歳であり、今後何年にもわたってクラブを助けることができるだろう」と今後のチーム力強化へ大きな戦力であると指摘。他にも、山本の加入により「何かを成し遂げることができるかもしれない」と大きな期待も寄せている。 　また、米国内メディア『SNY』のアンディ・マルティーノ記者による「ヤマモトの元チームメイトであるマサタカ・ヨシダとの親交もあることから、レッドソックスはもう一つの大きなマーケットになる可能性が高い」との見解も引用し、昨季から吉田正尚が在籍していることも、山本のレッドソックス入りを有力とする理由に挙げた。 　山本と吉田はともにオリックスで勝利を目指して戦い、今年３月のワールド・ベースボール・クラシックや2021年の東京五輪でも主力として、日本代表の世界一に貢献した。「盟友」と再び同じユニフォームを着ることは、新たな舞台に挑む山本にとってこの上なく心強い存在であることは間違いないだろう。来季、メジャーのルーキーシーズンを戦うことが確実である日本人右腕は果たして、どんな決断を下すのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部