2度のICBM発射、「水爆成功」発表……北朝鮮ミサイルと核実験まとめ
●進歩する技術、SLBM、ロフテッド軌道
核開発だけではなく、ミサイル技術も急速な進歩を遂げているとみられています。 2016年には、テポドン2号改良型、ムスダン、ノドン、スカッドのほか、SLBMという5種類のミサイルを発射しました。スカッド、ノドン、ムスダンは移動可能な発射台付き車両から、SLBMは潜水艦から発射され、場所を特定しにくい特徴があります。 同年6月22日のムスダンや、2017年5月14日の新型中距離弾道ミサイル「火星12型」発射などでは、通常よりも高い角度の弾道で打ち上げる「ロフテッド軌道」も確認されました。この軌道は一般的に迎撃にしくいとされています。 そして、2017年には7月4日と7月28日の2度にわたりICBMを発射。28日は深夜の発射だったことも驚きを与えました。2度目のICBM発射の後、北朝鮮は米本土全域が射程圏内に入ったと言っています。
●さらなる挑発は
北朝鮮は8月に入り、米領グアム周辺に向けて4発のミサイルを発射する計画を公表し、米トランプ政権との挑発合戦を繰り広げています。8月29日に弾道ミサイル発射、9月3日には6度目の核実験を行っていますが、昨年の9月9日には5度目の核実験を実施しました。北朝鮮のさらなる挑発が懸念されています。