小中高生の自殺513人 23年確定値、高止まり
2023年の小中高生の自殺者数が513人に上り、過去最多だった前年(514人)から高止まりしていることが29日、警察庁の自殺統計(確定値)に基づく厚生労働省のまとめで分かった。新型コロナウイルス禍の影響とみられる。全体は2万1837人(前年比44人減)。女性は6975人(160人減)で4年ぶり減、男性は1万4862人(116人増)で2年連続増だった。 小中高生の内訳は小学生13人、中学生153人、高校生347人。厚労省自殺対策推進室は「危機的な状況が続いている」としている。年代別は50代が4194人(101人増)で最多だった。 人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は0.1人増の17.6人。都道府県別で高かったのは、山梨(26.8人)、和歌山(24.8人)、岩手(22.4人)など。 自殺の原因・動機は、健康問題が1万2403人で最多。他は経済・生活問題5181人、家庭問題4708人、勤務問題2875人と続いた。
東日本大震災に関連した自殺者は4人だった。