ヘンリー王子、タブロイド紙との裁判で証拠隠滅? テキストメッセージを全消去
タブロイド紙「サン」などを出している新聞社「ニュース・グループ・ニュースペーパーズ(NGN)」を違法な情報収集で提訴しているヘンリー王子。NGNがハッキングなどを行ったと、ヒュー・グラントら他のセレブと共に主張している。裁判は2025年1月から始まるが、すでに闘いは始まっているよう。 【写真】子ども時代の写真を発掘!ヘンリー王子 & ウィリアム王子の仲良しフォトアルバム
現在NGNの弁護士は王子が2013年末までにNGNの違法行為を知っていたことを証明するすべての情報を開示するよう王子側に求めている。その1つが王子の回顧録『SPARE(原題)』のゴーストライターを務めたジャーナリスト、J.R.モーリンガーと王子の間でやりとりされたテキストメッセージ。しかし王子はこれをすべて削除したと言っているという。NGNの弁護士は王子が意図的にやったことだと主張している。通信社「ロイター」の報道によると、王子が2013年よりも前に申し立てができることを認識していた場合、今回の訴えは提訴するのが遅すぎたとして却下される可能性があるという。NGNはそれを証明するために回顧録のライターとのやりとりを提出するように求めている。
NGNの弁護士は「ヘンリー王子の曖昧さ」のせいでメッセージの提出を求めなくてはならなかったと主張、NGN側がメッセージを入手できないように王子が「障害を作った」と言っている。「原告が故意にメッセージを削除したことは衝撃的で異常なことだ」と法廷で判事に申し立てている。「事態を早急に明らかにする必要がある」とコメント、関連する可能性のある他のメールを入手するのも困難で「原告から無理やり引っ張り出さなくてはならなかった」と言っている。
一方、王子の弁護士を務めるデヴィッド・シャーボーン(写真右)はNGNの弁護士が「ニュースになることを狙って」このことを申し立てていると主張。NGNも資料を破棄しているのに「王子が資料を廃棄したり隠したりしていると指摘するのは偽善的だ」と反論した。
王子は昨年12月に別の新聞社「ミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)」の裁判で主張を認められ、損害賠償を獲得している。このときは法廷でさまざまな爆弾発言と迷言を繰り出しニュースを賑わせた。「王室がハッキングを隠していた」と言い、タブロイド紙だけでなく王室を批判するシーンもあった。来年の裁判はどのような展開を見せるのか、早くも注目が集まっている。