復興の願い朗唱に込め 高岡万葉まつりフィナーレ 全4516首歌い継ぐ
第44回高岡万葉まつり(高岡市、富山新聞社などでつくる実行委員会主催)は最終日の6日、高岡古城公園の特設水上舞台で、万葉集の全4516首を歌い継ぐ「万葉集全20巻朗唱の会」がフィナーレを迎えた。招待朗唱者が高らかに声を響かせ、歴史を守り、復興の未来へと歩む願いを込めた。 ●最後は招待者全員で 最終4516番「新(あらた)しき 年の初めの 初春(はつはる)の 今日降る雪の いやしけ吉事(よごと)」は、市万葉歴史館の藤原茂樹館長と招待朗唱者全員で歌い上げ、地域女性ネット高岡コーラスグループも加わって声を合わせた。同グループの「高岡旅情」の合唱とランタンの明かりがゆらめく中、エンディングを迎えた。 実行委員会長の角田悠紀市長があいさつで、今年は能登半島地震に見舞われたが、多くの協力のもと無事にまつりを開催できたと感謝し「高岡は必ず復旧、復興する。被災者の皆さんも、一歩前に出てほしい」と話した。