安曇野の旬の農産物、特急あずさで首都圏へ 新宿駅構内で「マルシェ」
安曇野産の旬の農産物をJRの特急あずさで運び、東京都内の新宿駅構内で販売する「あずさマルシェ」が20日、2日間の日程で始まった。長野県安曇野市が主催し、JR東日本が協力する3年目の取り組みで、朝採りのスイートコーンや新米などが首都圏の消費者に大人気だった。 20日午前11時10分松本発の特急あずさの1両を貸し切って、コーン600本、リンゴ30キロ、ブドウ10キロなどを運んだ。会場には新米やモモ、ナシ、新品種のイチゴ「あまあづみ」、おやき、クラフトビール、南安曇農業高校の生徒が考案したカステラも並んだ。 午後2時にマルシェが始まり、JAあづみの宮澤清組合長は法被姿で「本日朝4時に取れたばかりのスイートコーンはいかが」と大きな声で売り込んだ。大勢の駅利用客がコーン(1本250円)、新米(3キロ2000円)、シャインマスカット(1房1500円)、リンゴのシナノドルチェ(1個200円)などを買い求めていた。 八王子市の女性会社員(36)は「お米が品薄なので、新米が安く手に入ってよかった。スイートコーンもおいしそう」とたくさんの農産物を抱えていた。口コミで情報を得て埼玉市から来たという主婦(40)は「シャインマスカットは粒が大きくてびっくり。こっちだと価格は倍以上する」と喜んでいた。 太田寛市長は「新宿駅は首都圏と安曇野を結ぶ玄関口。農産物だけでなく、安曇野の名前も売り込みたい」と陣頭に立って特産品をPRしていた。
市民タイムス