サクランボ、通年味わって 「白いくも」(南陽)がラスクのネット販売開始
置賜地域で3店舗を営む「菓子工房 白いくも」(南陽市、新目晃司社長)は今月、同社のオンラインショップ「山形e菓子製作所」で「さくらんぼラスク」の販売を始めた。山形自慢のサクランボを通年で楽しんでもらおうと、県産食材にこだわり商品化した。 さくらんぼラスクは同社の「山形小麦ラスク」を使用。地元素材の食パンをベースに県産サクランボのピューレを染み込ませて焼き上げた。粒状のドライサクランボを加え、サクサクした食感と香りを引き立てた。ドライサクランボは、県内の取引業者が生産者と連携し、収穫から完成まで1年をかけた味わい深さが特長。 同社は昨年6月にオンラインショップを開始した。菓子作りを通して、おいしさを発信するため、「さくらんぼチーズタルト」「さくらんぼチーズプリン」を限定販売してきた。今回、通年販売できる商品としてラスクを仲間入りさせた。 製造の中心を担うのは同社取締役の新目絃貴(げんき)さん(30)。曽祖父の代から続く4代目菓子職人で、父の晃司社長とともに菓子作りに励む。絃貴さんは「生食でおいしいサクランボだが、自分たちの腕でおいしいスイーツを作って全国に届けたいという思いが強い」と語る。さくらんぼラスクは一箱6袋入りで2700円(送料別)。店頭では現在販売していないが今後、検討するとしている。同社バイパス店0238(43)8988。