【阪神タイガース】MVP右腕・村上頌樹に今年も期待、前川右京はレギュラー奪取なるか|注目選手・予想ローテーション・予想オーダー|プロ野球
予想ローテーション
開幕投手は2年連続で青柳晃洋が務める。昨年は2018年以来5年ぶりに規定投球回に到達しなかったものの8勝を挙げ、日本シリーズでは最終戦を託された。2021年、2022年と2年連続で最多勝そして最優秀防御率に輝いた実績もある。今年はその2年間と同様の働きに期待がかかってくる。 2戦目に左腕の大竹耕太郎、そして3戦目は才木浩人が続く。両投手とも規定投球回に未到達だったが大竹は防御率2.26、才木も1.82と安定していた。大竹はオフに左肩の良性腫瘍を切除する手術を行っていたため、心配されたが開幕にしっかりと合わせてきた。 2カード目は村上頌樹、伊藤将司、西勇輝が並ぶ。村上は昨年のMVPであり今年は昨年以上に他球団からのマークを受けることは間違いないが、カード頭としてチームに勢いをつけたいところ。 開幕ローテーションを任されるであろう6人の先発投手は12球団屈指だが、この6人以外にも期待の投手たちが控えている。その筆頭格が高卒2年目の門別啓人だ。門別はオープン戦で2試合に登板し6回を投げ防御率3.00。開幕ローテーション入りこそ逃したものの7番手としての期待がかかってくる。その他では西純矢、富田蓮も虎視眈々。 6人の先発ローテーション投手に加えてスタンバイしている投手も強固。今年も投手陣は目を見張る物がある。 <予想ローテーション> 1:青柳晃洋 2:大竹耕太郎 3:才木浩人 4:村上頌樹 5:伊藤将司 6:西勇輝
予想オーダー
昨年の岡田監督はオーダーをほぼ固定してきた。今年も同じ傾向となりそうだ。そのなかで近本光司と大山悠輔がオープン戦終盤に欠場した。幸いにも重症ではないようだが、2人の出場可否が打線には大きな影響を与える。 近本と大山の状態に問題がなければ近本、中野拓夢、森下翔太、大山悠輔、佐藤輝明と並ぶ。佐藤はオープン戦序盤に苦しんでいたが、最後の6試合で打率.500(24打数12安打)、2本塁打と状態を上げてきた。中野も打率.130とオープン戦では苦しんだが、最後は2試合連続マルチ安打を記録している。 佐藤の後ろがノイジーと前川右京の争いになる。開幕戦は巨人の先発が右の戸郷翔征ということもあり前川が起用される。 前川は高卒3年目の左打者。春季キャンプでは野手MVPと岡田監督に評価され、オープン戦でも18試合で打率.311(45打数14安打)と結果を出した。長距離砲ではないが、オープン戦でも14安打のうち二塁打が6本と長打を打つ力は十分にある。序盤は相手投手との兼ね合いでノイジーと併用されそうだが、結果を出せば一気にレギュラー奪取もありそうだ。 捕手は坂本誠志郎と梅野隆太郎が併用される見込み。梅野は春季キャンプ終盤に離脱したが、すでに二軍戦で復帰しており開幕戦に照準を合わせている。そして8番は今年も木浪聖也が務める。 昨年日本一となったこともあり、大きな変化はない。今年は前川がレギュラーを奪うことができるか。そこが打線の再注目ポイントとなりそうだ。 <予想オーダー> 1(中堅)近本光司 2(二塁)中野拓夢 3(右翼)森下翔太 4(一塁)大山悠輔 5(三塁)佐藤輝明 6(左翼)前川右京 7(捕手)梅野隆太郎 8(遊撃)木浪聖也 9(投手)青柳晃洋
移籍・補強
優勝したこともあってかオフシーズンに大きな補強はなかった。ドラフト及び現役ドラフトの漆原大晟(前オリックス)をのぞくと、投手のゲラを迎え入れた程度だ。 そのゲラはMLB通算61試合に登板している右腕。昨シーズンはブリュワーズとレイズで合計17試合(先発2試合)に登板し0勝0敗、防御率6.05の成績だった。阪神では中継ぎを任される予定。勝ちパターンとして起用されるだけでなく、昨年の抑えである岩崎優が左腕であることから、相手打者を見つつ右腕のゲラとWストッパーの可能性もありそうだ。 その他ではドミニカ出身のベタンセス投手とマルティネス投手を育成契約で獲得した。