「紅麹」サプリ 新たな“死亡疑い”76件に “報告の遅れ”なぜ? 厚労相、怒りあらわ “被害”の男性…「納得いく説明を」
日テレNEWS NNN
「紅麹」問題で、新たに76件、死亡との因果関係を調査しています。 【図解】トクホと機能性表示食品の違いとは?
28日夜、news zeroは、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を飲んでいたという30代の男性に話を聞きました。 小林製薬の“紅麹サプリ”を摂取(30代) 「発表が遅い、伝えるのが遅い。気持ちとしては、あまりいい気はしないなと思いました」
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントをめぐっては、これまで5人の死亡が報告されていましたが… 武見厚労相(都内) 「私としては、極めて遺憾であると思ってます」 28日午後、報道陣の前で、怒りをあらわにした武見厚労大臣。 武見厚労相 「今になって、何を言い始めてるんだと」
小林製薬のもとに、死亡に関する相談が、実に170件も寄せられていたことが28日、新たにわかりました。 このうち91件はサプリの摂取がなかったほか、3件は医師の診断で因果関係がないことがわかりました。残る76件は、現在調査中だということです。 しかし── 武見厚労相 「実際には、毎日のように(小林製薬から)報告きてる。その中に(死亡例は)5のまま、全然変わらないんですよ。報告はなかった」 批判したのは、小林製薬側の“報告の遅れ”についてです。
今月13日、厚生労働省が小林製薬に対し、「死亡例の更新があるか」確認するも、報告はなかったといいます。 しかし翌日、小林製薬側から「調査中の事例がある」と言われ、あらためて、詳細な報告を求めたものの…約2週間、確定的な数字の報告はなかったということです。
これまでも、被害の発覚から最初の公表までに2か月あまりかかるなど、“報告の遅れ”が指摘されていたなか、今回の報告も後手にまわった小林製薬──。 小林製薬の“紅麹サプリ”を摂取(30代)(28日夜) 「(厚労省に)言われる前に、報告しろよと思いますね」
約1か月間、“紅麹サプリ”を飲み続けた男性。腎臓に関連する数値が異常値を示していましたが、通院などして、現在は改善傾向にあるといいます。 小林製薬の“紅麹サプリ”を摂取(30代) 「被害にあって体調を崩しただけではなく、亡くなった方もたくさんいると聞いていますので、みなさんが“納得いく説明”と“スピード感”で対応いただければいいなと思います」 厚生労働省は、小林製薬に対し、29日までに、今後の情報収集や調査の進め方について計画を作成し、報告するよう指示したとしています。 (6月28日放送『news zero』より)