《ブラジル》ストレスランキングでブラジル4位=レベル最高はトルコ、最低日本
フランス・パリに本社を置く市場調査会社のイプソスが14日に発表した「世界メンタルヘルスデー2024」によると、ブラジルはスウェーデン、トルコ、ポーランドに次いで、世界で4番目にストレスの多い国であることが示された。16日付SBTニュースなどが報じた。 世界精神保健連盟(WFMH)が定めた10月10日の「世界メンタルヘルスデー」の機会にあわせ、心の健康への理解促進を目的に実施される本調査は第5回目を迎えた。調査は、7月26日~8月9日の期間、世界31カ国、18~74歳までの成人男女2万3274人を対象に、オンライン・プラットフォームを通じてインタビューが行われた。 インタビューに応えたブラジル人の42%が、この1年間で複数回にわたりストレスの影響を受けたと回答し、23年の43%とほぼ変わらなかった。32%が少なくとも1回はストレスを感じたとし、全く感じなかったと答えたのはわずか26%だった。 「日常生活に支障をきたすほどのストレスを感じたことがあるか」という質問では、「ある」と答えた人の割合は41%で、ブラジルはランキング3位に浮上した。ただ、48%に達した前年と比べると減少した。 このような状況下で54%のブラジル人が、現在国が直面している主な健康問題として、メンタルヘルスを挙げた。この割合は18年にはわずか18%だったが、21年には40%、22年には49%、23年には52%と懸念は年々高まっている。さらに、75%が精神的健康と身体的健康は等しく重要であると答えた。 調査に参加した31カ国全体を考慮すると、世界の62%がストレスを感じていることが分かった。ストレスレベルは、最も高いトルコの76%から、最も低い日本の44%までの幅があった。全体的に見れば、女性(66%)の方が男性(58%)よりもストレスの影響を受けていることが示された。 この違いは、女性が社会的・感情的なプレッシャーをより強く受けている可能性を示唆しており、行動パターンや根強く残っているジェンダーへの期待を反映していると研究者は見ている。 この調査では、1995~2010年の間に生まれた「Z世代」と呼ばれる人々が最もストレスを感じており、54%が仕事に行けないほどストレスを感じたと答えた。この世代の女性はストレスが原因で鬱になりやすいという調査結果も出ている。 一方、1945~64年の間に生まれた「団塊世代」は、ストレスが日常に及ぼす影響を報告したのは、女性の25%、男性の19%に過ぎず、その数は著しく少なかった。 イプソス社は「メンタルヘルスは依然として最も重要な懸念事項だ。当社の最新の医療サービスレポートによると、31カ国全体で45%の回答者が、自国が直面している主な健康問題としてメンタルヘルスを挙げた。癌は38%で2位、ストレスは31%で3位に続いた」と説明した。